研究推進支援本部

イノベーション・ジャパン2014-大学見本市- 2件の研究成果を出展します

2014年09月02日

下記の日時・場所にて、「イノベーション・ジャパン2014 - 大学見本市」が開催されます。

日時:9月11日(木) 9:30~17:30
      12日(金)10:00~18:00
主催:科学技術振興機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構
入場料:無料

イノベーション・ジャパンは、産業界の持つ「ニーズ」と大学の持つ「シーズ(研究成果)」のマッチングを目的とした、国内最大級の産学連携イベントです。本学からは、情報通信 1件、ライフサイエンス1件の計2件の研究成果が厳しい審査を通過し、出展するに至りました。
当日は、研究者および実際に研究を担当している学生がご説明にあたります。
イノベーション・ジャパンにお越しの際は、ぜひ中央大学のブースへお立ち寄りください。
 

《ライフサイエンス》人工酸素運搬体“HemoAct(TM)”の開発  理工学部教授 小松 晃之

生体内で酸素輸送のできる新しい人工酸素運搬体として、ヘモグロビンの分子表面に複数個のヒト血清アルブミンを結合した(ヘモグロビン-アルブミン)クラスター『HemoAct(TM)』を開発しました。生理条件下で酸素を安定に吸脱着できるので、赤血球代替物(組織への酸素輸送)や酸素治療薬(虚血部位への酸素供給)としての応用が期待されます。合成法は簡便で、収率は高く(~100%)、特殊な製造装置も必要としません。さらに、分子構造は明確、酸素輸送能力が高く、酸素親和性は調節可能、血液適合性が高いことも実証されています。生体内では血漿タンパク質として認識されるため、副作用はありません。

《情報通信》○回路・機能混在の電源IC高速シミュレーション手法  理工学部教授 杉本 泰博

電源IC回路の過渡応答と周波数特性を高速かつ高精度に解析する手法として、提案手法NSTVRを機能シミュレータに適用してきました。しかし、実際に回路を設計する設計者は、トランジスタモデルを用いたシミュレーションを使っています。そこで、Verilog-Aを用いて機能記述したブロックとトランジスタモデルを組み合わせた回路を混在してシミュレーションできる手法を新たに開発しました。これにより、実際の設計と類似のスタイルで、かつ従来比50~100倍の高速化が可能で、また高精度な解析を行うことができるようになっています。回路設計効率の大幅な向上が期待できます。
詳細は以下のリンク先をご覧ください。