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ブランド戦略論において緒方恵氏によるゲスト講演『創業300年の老舗中川政七商店が挑むビジョンファースト経営』を実施

2023年10月29日

中央大学ビジネススクール(CBS)の専門コア・発展科目「ブランド戦略論」(担当:大西浩志准教授)では、2023年10月21日(土)の授業において、緒方恵氏(株式会社βace取締役COO/株式会社中川政七商店 PTO)をゲストとしてお招きし、『創業300年の老舗中川政七商店が挑むビジョンファースト経営』というテーマで授業内講演をしていただきました。

【講義名】ブランド戦略論
【講演内容】緒方 恵 氏 株式会社βace取締役COO/株式会社中川政七商店 PTO

<緒方氏 略歴>
・東急ハンズ入社後、WEB/デジタル施策を統括しDXを推進
・2016年、中川政七商店にWEB/デジタルを統括する執行役員CDOとして入社
・2018年、取締役就任、DXおよび販売・PRを含めた全顧客接点を統括(「伝える」担当役員)
・2021年7月取締役退任、パートタイムオフィサー(社外役員)に就任
 Minimal-Bean to Bar Chocolateを運営する株式会社βace取締役に就任

 

<受講生の感想>
・ブランド戦略を考えるうえでも構想が非常に重要であり、中川政七商店が日本工芸を元気にしたいということをビジョンに置いたことにより、従業員全体のモチベーションや意識も大きく変わってきていたということがよくわかりました。デジタルの推進に当たっても、社員の反対なく進めることができたという点についても、従業員全員がビジョンに真剣に向き合って同じ方向に向いていたということが重要だとわかりました。


・日本の伝統工芸品の職人の現状が、今の(自分が業務で従事している)酪農業界に通じることがかなり多くあり、緒方さんのお話を自分事として聞くことが出来ました。また、企業が掲げるビジョンがどのような役割を果たすべきか、など、今現在の自社の課題(言語化された明確なビジョンがなく、社員が目の前の仕事をこなすのみであること)の解決になりそうなヒントもたくさんいただくことが出来ました。


・実際の取り組み内容から、それを確認するための指標までを伺えたのが非常にわかりやすかった。会社経営の軸からブランド戦略そして、具体的な政策と従業員の育て方、KPIやシステムまでを全て通貫されていることから学びがあった。


・現場のオペレーションにも気を配られていたことが印象的でした。接心好感を掲げ、お客様に「大丈夫ですか?」と声をかけた後は、その人の個性を生かして接客してよい、というスタンスは外資系企業では聞いたことがありますが、日本企業では珍しくとてもイノベーティブだと思いました。


・「7割マーチャンダイジング、3割チャレンジ商品」に納得しました。チャンレジ商品が実は伝統工芸と今日的生活様式の接点をつくり、工芸にいままで接していなかった人の新たな接点にもなっているのかもしれないと思いました。

 

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