ビジネススクール

2023年9月修了式・学位授与式を挙行

2023年09月20日

2023年9月16日(土)、中央大学ビジネススクール(CBS)は、2023年9月修了生の修了式・学位授与式を挙行し、24名に対して「経営修士(専門職)」(MBA)の学位を授与しました。

CBSは、ビジネス経験が豊富なビジネスパーソンを対象として、2008年に創設されたビジネススクールです(2023年4月入学者では、平均年齢40.12歳、役職は課長クラス以上68%)。

CBSの特徴は、「戦略」を始めとして、「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」の5つの分野を総合的、有機的に学修できることにあります。授業で学んだことを仕事に当てはめたり、職場の課題を理論的に理解するなど、学びと実務をつなぐ学びを提供することで、「社会」、「組織」、そして、「自分」を変えるチェンジリーダーを養成することを目指しています。

今後の修了生のみなさんがさまざまな場所でご活躍されることが期待されます。
 

以下、戦略経営研究科研究科 研究科長からの祝辞でございます。

令和5年9月修了生
研究科長祝辞

みなさん、本日は、修了おめでとうございます。みなさんをお支えくださったご家族・ご友人・関係者のみなさまにも、心からのお慶びを申し上げます。みなさんにとってこの特別な日を、中央大学の建学の地である神田駿河台の新しいキャンパスで「一緒に過ごすことができる」ことを本当にうれしく思います。
みなさんが入学された2021年の秋は、新型コロナウイルスが世界中にまん延し、社会や経済に大きな混乱と不安をもたらしていた頃でした。みなさんも、この2年間、職場やご家庭で、今までにないご苦労をされてきたとお察しします。
一方で、オンライン授業が軌道にのってきて、ハイブリッド開講もできるようになったのが2年前の秋でした。あの入学式の時のご自分の気持ちを思い出してみてください。これから始まる学生生活がコロナ禍でどうなるのかという不安と焦り。一方で、それを打ち消すぐらいの前向きで明るいワクワクした気持ち。
それから2年が経ちました。アッという間だったと思う方も、長かったなと思う方もいらっしゃると思います。たぶん、みなさんに共通しているのは、何かをやり切ったという充実感であり、2年前には想像できなかった「新しい自分との出会い」だと思います。
この2年間は、研究科長の私としても特別な2年間でした。日々刻々と変わる感染状況のなかで、何とか対面で実施したいと願っていた多くの講義も、リフレクションセミナーも、結局は最後の最後になってオンラインに変更せざるを得なくなる。その繰り返しに唇をかむ思いでした。キャンパス移転とその準備のために、学生の皆さんにご迷惑をおかけしたこともあったと思います。その困難な状況のなかでも、入学からずっと前向きに協力してくれた修了生のみなさんには感謝の気持ちしかありません。そして、修了という晴れの日に「皆で集えること」を、あらためて感慨深く感じます。
それでは、この2年間でみなさんが得たもの、失ったものは何なのか、あらためて振り返ってみましょう。今考えると、私は、みなさんが得たものはたくさんあったけれど、失ったものはほとんどなかったと思います。みなさんは、コロナ禍での新しい働き方の可能性と限界を知り、CBSで学ぶことの意味を考え直し、そして、CBSを修了してからの自分自身の生き方を深く再考したと思います。コロナ禍は人々の内省=リフレクションを促しました。今まで忙しい日々にまぎれて置き去りにしてきた「本当に大切なこと」に気づけたのも、人と人との出会いや、人と人の中で揉まれることで得た自分自身の成長も、コロナ禍でそれが「日常ではなくなったからこそ」気づいた大切なものだったと思います。
このような時代の大きなうねりのなかで、翻ってわれわれに問われるのは、「どのような未来を作りたいか、どのような未来に生きたいか」という大きな課題です。それはみなさん一人一人に対する問いかけです。未来はみなさんの夢や野望のなかにあります。
私はCBSの修了生には、「何のために」、「誰のために」という本質的な問いを深く考えたうえで、自分の意志で決定し行動する本物の戦略経営リーダーであってほしいと願います。
社会はダイナミックに動いています。五月の連休明けから新型コロナウイルスがインフルエンザと同様の5類感染症となり、特別な行動制限がなくなったこともあり、人々が動いている感覚があります。私も4月から5月にかけて約1ヵ月弱、欧州に出張しましたが、そこでは誰もマスクはしておらず、私が2018年に現地にいたときと同じ光景が広がっていました。そして、人々が前を向いて力強く新たなコトに取り組んでいました。日本の変化は少しゆっくりですが、みなさんも、お仕事でプライベートで、アフターコロナの変化を敏感に感じていると思います。
今日の修了式は、みなさんにとって一つの通過点であり、ゴールではありません。「行動する知性」、チェンジリーダーとしてのスタートの日です。時代が大きく変わるときは、実はチャンスでもあります。先に述べたように、みなさんにとってこの2年間で学んだことを思う存分実践するチャンスが来たのです。イノベーションにはコンフリクトがつきものですが、「コンフリクトが発生するところにイノベーションあり」と逆に考えて、常に前をむいて進んでいってください。
われわれは、これからも、みなさんが迷った時や羽を休めたくなった時、新たな学びを欲した時に、いつでも気軽にもどってこられる、そして自分の原点を思い返すことのできる、学びの「場」であり続けたいと思います。
みなさん、本日は、修了おめでとうございます。


令和5年9月16日 
中央大学大学院戦略経営研究科 研究科長 露木恵美子

 

 

●CBSについてもっと知りたいかたへ
CBSは、社会人に特化したビジネススクールとして、経験豊富なビジネスパーソンの皆さん(平均年齢は40歳程度)を対象としているところに特徴があります。
また、多忙なビジネス・パーソンの学びを強力にサポートする体制を整えています。たとえば、平日はオンラインで、土日は対面で講義を提供しています。また4月入学と9月入学という年2回の入学機会を提供しています。


CBSの特徴の詳細は以下よりご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/three_charm/

CBSの特徴やカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/