商学部

フォルトゥナ・デュッセルドルフとのサッカークラブ経営に関するオンライン研修の内容をご紹介します

 中央大学商学部のスポーツビジネス・プログラムの講座である『グローバル・スポーツ・ビジネス・キャリア(明治安田生命協賛講座)[担当教員:商学部教授 渡辺岳夫]』が、順調に進行しています。
  この講座では、中央大学商学部がドイツのブンデスリーガ所属のプロサッカークラブであるフォルトナ・デュッセルドルフと提携して、選抜された学生10名が7日間に渡りスポーツビジネスに関する実地研修を受けることができます。
  今年はオンライン研修になってしましたが、研修充実した内容になっています。以下、その研修の内容の一端をご紹介します。

 *研修初日の様子はコチラから(公式Webサイト商学部新着ニュース)

スケジュールと主な研修テーマ

  • 2/8(火)研修初日:フォルトナのフィロソフィーについて
  • 2/9(水):担当部長のトーマス・シュルーダー氏から以下のようなお言葉をいただき、チケッティングと会員対応について学びました。
  • 2/10(木):ダイレクターのフランク・シェーファー氏から以下のようなお言葉を頂戴し、ユースアカデミーに関するご講演をしていただきました。また、ユースアカデミー出身で、現在トップチームで活躍中のアペルカンプ真大選手からも受講生に対する激励の言葉を頂戴しました!
  • 2/11(金):ファン対応担当者のケヴィン・ハレバッハ氏から以下のようなお言葉を頂戴し、ファン対応と会員組織について、ご説明をしていただきました。
  • 2/12(土):マーケティング・ダイレクターのビヨン・エンター氏から以下のような歓迎の言葉を頂戴し、スポンサーセールスやマーケティングについて、ご説明をしていただきました。
  • 2/13(日): CSR担当のクラウディア・ベッカース氏から日本語で歓迎の言葉を頂戴し、地域貢献やCSRについて、ご説明いただきました。

学びのポイント!

 学生たちは、ただ一方的に講義を受けるだけではなく、その受講内容をめぐり、フォルトナの日本デスクの方々と議論して、例えばJリーグにおけるやり方との相違点を認識し、その相違点を生じさせた原因を探っています。一例をあげると、ブンデスリーガでは、シーズンチケットを購入してくれたファンが特定の試合について観戦できない場合、その試合分のチケットを買い戻すということを各クラブが独自に行っています。他方でJリーグの場合は、リーグとしてファン同士が購入したチケットを売買できるプラットフォームを構築していますが、そのプラットフォームを実際に利用しているクラブは少ないのが現状です。どうしてこのような違いが生じたのかを議論した結果、フーリガンの存在やブンデスリーガの高いスタジアム収容率が原因としてあるのではないかということが認識されました。
 以上のようなプロセスを経ることにより、ただ知識としてブンデスリーガにおけるスポーツビジネスの実務を学ぶだけではなく、実践に対する応用力が身につけていきます!!

研修レポート

チケッティング/会員担当部長のトーマス・シュルーダー氏からのお言葉

「我々は毎日26,000人の会員の対応をしています。会員はフォルトナと深い関係があり,投票権を持っているだけではなく,先行購入権もあり,ファングッズの割引も受けられます。約14,000人がシーズンチケットを持っています。我々はデュッセルドルフで行われるホームゲームのチケットを管理しています。それから,ブンデスリーガ1部の時は3万枚のチケット,現在のブンデスリーガ2部では約1万枚のチケットを各試合で販売しています。ホームゲームだけでなくアウェイのチケットも,それからU23チームのチケットや新しくフォルトナに加わったフットサルのチームのチケットも販売しています。皆様がフォルトナに関心を持ってくれることを嬉しく思います。講義を通してクラブを知るだけではなく,人生に活かせることを学んでほしいと思います。デュッセルドルフに来られなかったのは残念ですが,参加していただきありがとうございます。フォルトナを身近に感じられる経験のために,素晴らしい情報を提供できると思います。どうぞお楽しみください。それではまた!」

アカデミー・ダイレクターのフランク・シェーファー氏からのお言葉

「親愛なる中央大学の皆様,こうしてご挨拶できることを大変嬉しく思います。今年は直接お会いしてご挨拶できると思っていましたが,残念ながらパンデミックの状況により,それが叶いませんでした。それでも今日のプレゼンテーションを通して,皆さんに我々ユースアカデミー・センターの仕事を知ってもらえればと思います。このような形で皆さんのサポートができることを光栄に思います。我々は日本人選手と共にクラブの伝統を築いてきました。現在は日本代表として活躍する田中碧や,アペルカンプ真大もプレーしています。彼は我々のアカデミーで成長を遂げ,現在はトップチームで重要な役割を担っています。また,U23には内野貴史が所属しています。彼は成長を続けており,プロ選手への道を歩んでいます。ドイツからご挨拶をさせていただきました。皆様が喜びをもってこの講義を受講してくれることとともに,皆様の成功と健康を心から祈っています。来年はデュッセルドルフでお会いできることを楽しみにしています。」

ファン対応担当者のケヴィン・ハレバッハ氏からのお言葉

「我々の仕事に興味をもっていただけることに,心より感謝します。フォルトナのファン対応部署が行っている仕事を,皆さんに紹介できることを大変嬉しく思います。そして,皆さんに何か学んでもらえるものがあることを願っています。今年も皆さんが成功を収めることを祈っています。お元気で!」

マーケティング・ダイレクターのビヨン・エンター氏からのお言葉

「親愛なる中央大学の皆様,ドイツからデュッセルドルフから,そしてフォルトナから,東京に向けてご挨拶をさせていただきます。もちろん現地でお会いし,ブンデスリーガクラブとして何をしているのかをお見せしたかったのですが,コロナウィルスのせいで今年も実現できませんでした。来年こそはという気持ちがさらに大きくなりました。我々は,日本と日本人コミュニティと非常に深い関係を築いており,我々にとって日恕いうに重要な一部となっています。オンラインではありますが,デュッセルドルフそしてフォルトナの世界へお連れし,プロフェッショナルにブンデスリーガ1部を目指すクラブが何をしているのかをお見せしたいと思います。我々の用意したプレゼンを楽しんでいただくとともに,これからの人生で役に立つことを学んでいただけることを願っています。皆様の幸運をお祈りします!」

関連Webページ

中央大学商学部『プログラム科目』

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