ビジネススクール

イノベーションの実践において、株式会社キャンサースキャンの代表者の福吉潤氏による授業内講演を実施

2026年02月13日

2026年1月15日 (木)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム 専門科目「イノベーションの実践」(担当 生稲史彦教授)において、株式会社キャンサースキャンの代表者の福吉潤氏を招聘し、講演を実施しました。

●概要

マーケティングの実務と海外MBAへの留学、そして、キャンサースキャンの創業と成長について、お話を賜りました。さらに、自らの強みと弱みを振り返るグループワークを通じて、自分らしいリーダーシップのあり方を考えることができました。講義全体として、イノベーションを目指す起業、事業の社会的意義、リーダーシップのあり方やMBAで学ぶ意味など、多くの学びがありました。質疑応答とグループワークも活発に行われ、受講生が自らの経験を振り返り、イノベーションに向けて励まされる時間となりました。

●受講生の感想(一部抜粋)

・イノベーションの実践者としての基盤になっていた人としてのストーリーが、公開の講演会などではうかがうことができない話で非常に勉強になりました。その他、非常にメッセージ性の強いコメントをたくさんいただきました。

・なにより福吉先生がイノベーションを起こすサクセスストーリーの裏側に、たくさんの苦労と苦悩があったこと知れたことです。100%成功する理論はないが、重要な意思決定に必要なマインドセットのあり方について、非常に興味深くお話を伺えたため。

・最終的に何のために仕事をしていくのか、していきたいのかを考える必要がある事が深く刺さりました。今の会社の成長も停滞感がある中で、誰の何のために作りたいのかを考える事の重要性に立ち返りました。もちろん自分自身を振り返る中で自分の信念ももう少し重要視しないといけないとも実感しました。

・前半・後半のテーマの切り替えにより、成功や失敗とは何か、幸福とは何かについて深く考えるきっかけをいただいたような気がしています。非常に印象深い回となりました。福吉様の後半の自己開示により、より人間味が感じられるとともに、成功者とよばれる方々も例外なく誰しも失敗することがあるし悩むこともあるということが改めて認識でき、勇気をいただくことができました。

・前半の Self-Affirming では、イノベーションを実現するための具体的なノウハウが豊富に紹介されており、非常に参考になりました。後半の Self-Doubting では、一人の人間としての葛藤や苦労が率直に語られており、他の授業ではなかなか聞けない内容で心に響きました。両面からイノベーションを捉える構成がとても印象的でした。

・福吉さんのキャリアと自分のキャリアに重なる部分が多く、経営者としての意思決定やマインドについて深く考える機会になりました。特に「研究から社会実装へのピボット」「社員が辞めるとわかっても、それよりもすぐに意思決定をしたVisionを貫いたご経験」など、教科書には載っていない実践知を学ぶことができました。また、Competing Narrativesのワークを通じて、自分自身のSelf-DoubtingとSelf-Affirmingを振り返ることができ、「ネガティブがあるからこそ成長できる」という気づきを得ました。成功者のサクセスストーリーではなく、自分自身の中にこそ成長できる種がある、自分にしかできない未来、事業を作れる。それを社会のためにやるというメッセージを随所にいただき、感銘を受けました。

・商品開発において、「良質な商品を作ること」と「その価値を顧客に伝えて行動を変えてもらうこと(購買)」のギャップに日々悩んでいますが、本講義でその解決の糸口が見えたためです。特に、P&G流の徹底した消費者理解(WHO/WHAT/HOW)を、ヘルスケアという全く異なる社会的課題」の分野に応用し、行動変容を促したプロセスは圧巻でした。健康に良いだけでは人は動かないという事実は、ヘルシー志向の商品を扱う我々にとっても痛感する部分であり、ターゲットの心理段階(無関心層、関心層など)に合わせたメッセージ開発の手法は、即座に自社のプロモーションや商品コンセプト設計に応用できると感じました。

・福吉様のご経験を通じて、イノベーションが新しいものを生み出すことだけではなく、既存の技術や価値をどう再定義し、どう伝えるかによって実現されることを具体的に理解できました。P&G時代のアリエールの事例やCMの比較は非常に分かりやすく、マーケティングの力を実感できました。また、MBA取得をきっかけにキャリア観や起業観が変化したというお話も今の自分と重なり共感しました。
最後のグループディスカッションは今までにないテーマが大変新鮮で、受講生の方たちの深い思いに触れることができました。

・商品を変えなくてもアプローチの仕方を変えるだけで大きく事業成長したという事例が新鮮でした。また、成功体験だけでなく、葛藤や挫折した経験についても伺うことができ、自身のこれまでの試行錯誤とも重なり、勇気づけられるような気持ちになりました。

・非常に満足した。個人的には130%の満足度。特に後半の先生の上手く行かなかったパートの話が感動的であった。

・非常にパッションに溢れる講義、またグループでのエクササイズも初めてやるテーマで学びになりました。

・会社の事業の方向性を決めるという岐路においてどのように意思決定をするか、その時の感情を含めてお聞きすることができた。あまり聞くことができない話だと思ったので興味深かった。

・本日は貴重な講義をありがとうございました。特に講義後半で語られた、福吉講師の実体験の光と影のお話は、きれいごとだけではないビジネスのリアリティとして今回の講義の中で一番私の心に響きました。また、グループワークを通じて、私自身が経営における「良いところ」だけでなく「苦労したこと」も改めて言語化できたことで、予期せず自身の人生の棚卸しができたと感じています。
福吉講師がP&Gでのマーケティングスキルをヘルスケアという全く異なる分野で開花させたように、私自身も過去の一つ一つの実体験が自分の中に確固たる譲れない軸を作り、それが現在の開発業務や、より良い未来の創造へつながっていくのだと確信を深めることができました。

 

●CBSについてもっと知りたい方へ

CBSで開講されている「イノベーションの実践」では、理論だけでは捉えきれないイノベーションに関する実践知(のピース)を獲得し、現実的な「勘どころ」をつかむことを目指しています。加えて、講義で得た情報や知見をきっかけにし、履修者自身がイノベーションへの関与を増すよう勇気づけることを狙って、イノベーションの実践者を招聘しています。理論と実践の架橋教育であるビジネススクールならではの、理論と実践を積極的に結びつける試みです。

CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/

また、2025年度のシラバス(各科目の詳細)については、こちらをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/info/class/#mba_syllabus