ビジネススクール
経営戦略論において、株式会社J-WAVE代表取締役社長 神田竜也氏による授業内講演を実施
2025年06月15日
2025年5月10日(土)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム必修科目「経営戦略論」(担当:遠山亮子教授)において、株式会社J-WAVE代表取締役社長である神田竜也氏をお招きし、講演を実施しました。

●概要
「BEYOND THE WAVES~境界を越えて、新たな共鳴を J-WAVEの戦略経営」と題したご講演では、デジタル化や聴取者の生活習慣の変化などラジオ局を取り巻く環境が大きく変化する中で、変化をピンチではなくエリアや時間の制約から解放されるチャンスと捉え、よりよい未来を創るためにJ-WAVEはどう変わっていくのかについてお話しいただきました。「東京発の多様なカルチャーとJ-WAVEの独創性を掛け合わせ、様々な組織、企業、クリエイター、技術者との「連携」と、既存の枠にとらわれない「挑戦」で、新たなカルチャーの潮流を生み出し、世界中の人々と共感、共鳴を生み出すことにより、事業成長を目指す」ために、J-WAVEの持つ豊かな音声コンテンツを軸とした多様な事業拡大とその収益化を目指す戦略について、熱意をもって詳しくお話しいただきました。質疑応答も活発に行われ、チェンジ・リーダーを目指すCBSの学生にとっては多くの気づきを得る機会となりました。
●受講生の感想
・ラジオ業界が単なる“音声コンテンツ提供業”ではなく、「社会装置」へと進化していきたいという神田社長のビジョンが非常に印象的でした。自社コンテンツを軸に事業を拡大していくという戦略は非常に有効に感じました。
・デジタル化の波を競合の乱立ではなく、可能性の解放としてポジティブにとらえている点、「激しい環境変化の中で、どのように自社を変えていくか」が重要と感じました。
・J-WAVE様の実例に基づいた戦略と、収益構造の変革について具体的に学べた。特に経営戦略論で学んでいる環境の変化をどう捉えて、どのように適応していくのかについてのリアルなCEO視点の考えが印象的で、ラジオというレガシーメディアが、デジタル時代に再定義される過程が興味深く、戦略的な視座が深まった。
・現在までメディア業界の状況について全く理解しておりませんでした。全てが新鮮な情報で、特に地方創生や有事の際の対応など地域に根差してビジネスを展開されていることに感銘を受けました。既存のメディアからネットを使用したメディアに今まさに変化が起きているタイミングでのご講義でしたので、非常に勉強になりました。
・企業が変革期に対してどのような姿勢で望むのか、またその計画の策定プロセスについてご説明いただいて学びになった。
・経営者の方の行動や決断に至るまでの思いを多くの質問から感じ取ることができた。
・社長自らが会社のご説明をされ、直接質問に答えていただける貴重な機会をいただきありがとうございました。
・デジタル化の波が強い中、ローカルメジャー戦略からネイションワイドニッチ戦略を掲げて取り組まれている点。エンターテイメント性が強い会社だと感じていましたが、地方創生や防災、アプリを活用した連絡網の作成などに取り組みを広げられている点が勉強になりました。その中でこれまでの財産を大切にされている点が、自分がいる業界にも根本的なビジネスを展開する考え方に繋がるように感じました。

●CBSについてもっと知りたい方へ
「経営戦略論」は、経営戦略の基礎理論と実践の方法論を学び、「戦略経営」を実践するチェンジ・リーダーとなるための基礎を作る必修基礎科目です。理論を学ぶだけでなく、戦略経営の実践を「生きたケース」から学ぶために、経営者・経営幹部による講義が全7回の講義中必ず1回は設けられています。
CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/
今回の講義は、南甲倶楽部のご高配により実現しました。南甲倶楽部は中央大学出身の経済人による交流会であり、中央大学ビジネススクールは設立時より南甲倶楽部より多大なるご支援を頂いています。
南甲倶楽部の詳細は、以下のリンクをご覧ください。
https://nanko-club.jp/