ビジネススクール

2024年9月入学式を挙行

2024年09月21日

2024年9月14日(土)、中央大学ビジネススクール(CBS)は、2024年9月入学生の入学式を挙行し、28名の新入生をお迎えしました。

CBSの特徴は、「戦略」を始めとして、「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」の5つの分野を総合的、有機的に学修できることにあります。授業で学んだことを仕事に当てはめたり、職場の課題を理論的に理解するなど、学びと実務をつなぐ学びを提供することで、「社会」、「組織」、そして、「自分」を変えるチェンジリーダーを養成することを目指しています。

新入生のみなさんが、2年間の学びで大きく成長することを願っています。

以下、戦略経営研究科研究科 研究科長からの祝辞でございます。

 

令和6年9月入学者への祝辞 

 

みなさん、中央大学ビジネススクールへのご入学おめでとうございます。入学に際して、みなさんを励まし、背中を押し、支えてくださっているご家族・ご友人・関係者のみなさまにも、心からのお慶びを申し上げます。

今日こうしてこの場に一同に会して、みなさんの入学式を挙行できること、準備を整えてくださったすべての関係者の皆様に感謝申し上げたいと思います。また、ビジネススクール設立以来変わらぬご支援をいただいている南甲倶楽部の皆様には、ご支援ならびにご列席への御礼を申し上げます。

 みなさんが本日仲間に加わったCBSは、「チェンジリーダーの育成」をそのミッションに掲げています。ピーター・ドラッカーによれば、チェンジリーダーとは「変化を機会としてとらえる者」です。VUCAの時代と呼ばれるように、今世界は激しい変化にさらされています。中には気候変動のように、われわれの英知を結集して対応しなければ、人類の存続にすらかかわるような変化もあります。コロナ禍やAIをはじめとする技術の進歩により、我々の社会や産業構造やビジネスモデル、働き方は大きく変化しました。その流れは止まることなく、今後さらに大きく変化していくと考えられています。

みなさんもそうした変化を肌で感じ、「何かを変えたい」と思ってCBSに入学されたのではないでしょうか。変化が激しいこの時代には、そうした変化を単に脅威と考え、それに何とか対応するだけでなく、むしろ変化を機会ととらえ、変化を自ら作り出し、よりよい社会を実現するリーダーが必要とされているのです。

CBSではチェンジリーダーに必要な能力である「7つの力」を育成するためのプログラムを提供しています。この7つの力は、教室で知識を学ぶだけで達成できるものではありません。一般的にビジネススクールでは最新の知識やロジックを教授すると思われがちですが、CBSでは、それだけではなく、そのような知識やロジックを現場でいかに使うか、いかに目的・目標を共有して周りを巻き込み、実践に結び付けられるかを重視しています。

中央大学のユニバーシティメッセージは「行動する知性、 Knowledge into Action」です。Knowledge、知識を学ぶだけでなく、そうしたKnowledgeをいかにAction、実践していくか。実践されない知識は変化を起こすことができません。教室で学んだKnowledgeを現場で実践し、そのActionをReflection、つまり振り返り内省することで、Knowledgeは自身の血肉となります。そしてこのAction and Reflectionの中から、また新たなKnowledgeをみなさんが生み出していくのです。CBSでの2年間、みなさんはこのプロセスを繰り返すことで、真に「行動する知性」を身につけ、チェンジリーダーとして成長されていくことと思います。

 チェンジリーダーへの第一歩は、まずは「自分を変える」ことです。変化を起こそうとする時、我々は市場や組織や社会といった対象をどうやって変えようかと考えがちです。しかし実は自分を変えなければ、何も変わらないのです。どんな小さなことでもよいからまずは学んだこと、その中で自分が考えたことを実践する行動を起こす。そうした行動とその結果の内省はやがて自分自身だけでなく周りも巻き込んで変化を起こしていきます。そうして組織が変われば、組織が提供する価値を通して社会も変わっていくのです。変化を生み出す原動力になることが、チェンジリーダーとしての入り口に立つということです。

私たちCBS自身も2008年の創設以来、様々なことに挑戦し変化に対応してきました。近年ではコロナ禍に直面した際、多くの学生さんの参加により、CBS型ディスカッションを取り入れたオンライン授業を練り上げてきました。そして「平日完全オンライン・週末完全対面」という新たな授業の実施方法に大きく舵を切りました。これは平日の通学の物理的制約を弱めることで、学ぶ意欲のある多くの社会人に学習機会を提供する、すなわち多様な人の学習参加を促すダイバーシティへの挑戦であり、また週末の濃密なコミュニケーションで多様な視点と知識の新結合を促そうとするイノベーションへの挑戦でもあります。

もうひとつの大きな挑戦の軸はグローバル化です。国際認証の取得は我々の目標達成の一つのメルクマールとなりました。しかしそれにとどまらず、これを足掛かりに海外スタディツアーや海外ビジネススクールとの交流など、グローバル化をさらに、確実に進めていくことを計画しています。本日ご入学の皆さんにもそうした私たちの変化への挑戦に加わっていただきたきたいと期待しています。これまでの修了生がともに変化を作り出してきてくれたように、みなさんご自身のため、さらに将来CBSの仲間になる方々のため、そして社会全体のために、社会の広い範囲に社会人の学びを広め、グローバルでの活躍の道を広げる変化にご参加ください。

われわれは、互いに学びあうコミュニティです。CBSの仲間がもたらす多種多様な視点・価値観・知識はきっとみなさんに新しい気づきをもたらすことと思います。「単なる教育サービスの受け手」ではなく、互いに学び合う仲間として、みなさんにはさらによりよい学びの場を共に作っていくことを考えていただきたいと思います。

これからの2年間はご自身の「変化の旅」でもあります。それをぜひ大いに楽しんでいただきたいと思います。CBSへようこそ!

令和6年9月14日 
  中央大学大学院戦略経営研究科 研究科長 遠山亮子

 

 

●CBSについてもっと知りたいかたへ
CBSは、社会人に特化したビジネススクールとして、経験豊富なビジネスパーソンの皆さん(平均年齢は40歳程度)を対象としているところに特徴があります。
また、多忙なビジネス・パーソンの学びを強力にサポートする体制を整えています。たとえば、平日はオンラインで、土日は対面で講義を提供しています。また4月入学と9月入学という年2回の入学機会を提供しています。
CBSの特徴の詳細は以下よりご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/features/

CBSの特徴やカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/