ビジネススクール
2024年9月修了式・学位授与式を挙行
2024年09月19日
2024年9月14日(土)、中央大学ビジネススクール(CBS)は、2024年9月修了生の修了式・学位授与式を挙行し、24名に対して「経営修士(専門職)」(MBA)の学位を授与しました。
また、1名に対して「博士(経営管理)」(DBA)の学位を授与しました。
CBSは、ビジネス経験が豊富なビジネスパーソンを対象として、2008年に創設されたビジネススクールです(2024年4月入学者では、平均年齢41.5歳、役職は課長クラス以上56%)。
CBSの特徴は、「戦略」を始めとして、「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」の5つの分野を総合的、有機的に学修できることにあります。授業で学んだことを仕事に当てはめたり、職場の課題を理論的に理解するなど、学びと実務をつなぐ学びを提供することで、「社会」、「組織」、そして、「自分」を変えるチェンジリーダーを養成することを目指しています。
今後の修了生のみなさんがさまざまな場所でご活躍されることが期待されます。
以下、戦略経営研究科研究科 研究科長からの祝辞でございます。
令和6年9月修了生
研究科長祝辞
みなさん、本日は修了おめでとうございます。みなさんを支えてくださったご家族・ご友人・関係者のみなさまにも、心からのお慶びを申し上げます。また、ビジネススクール設立以来変わらぬご支援をいただいている南甲倶楽部の皆様には、ご支援ならびにご列席への御礼を申し上げます。
在学中、ワーク・ライフそしてラーニングのすべてをなんとかやりくりすることはとても大変だったと思います。それをやりきったみなさんは今とても充実感にあふれているのではないでしょうか。みなさんの努力とその成果を大いに讃えたいと思います。
しかし、本日は終着点ではありません。むしろ始まりの日です。
中央大学ビジネススクールのミッションは、「戦略経営を実践し、自分を変え組織を変え社会を変えるチェンジ・リーダーを育成する」です。コロナ禍やAIをはじめとする技術の進歩により、我々の社会や産業構造やビジネスモデル、働き方は大きく変化しました。その流れは止まることなく、今後さらに大きく変化していくと考えられています。
われわれCBSも様々な変化を経験してきました。みなさんの在学中に限っても、例えば、CBSが創設以来キャンパスとしてきた後楽園から駿河台への移転がありました。みなさんは後楽園キャンパスを経験された最後の世代です。そしてこれまで駿河台キャンパスでの新たな歴史を共に積み重ねてきました。今後も、CBSがこのキャンパスとともにどのように成長していくか、みなさんにも見守っていただきたいと思います。
また、コロナ禍を契機に、学生のみなさんとともに作り上げてきたCBS型ディスカッションを取り入れた遠隔授業を、自信を持って平日の授業全般に拡大したことがあります。平日完全オンライン・週末完全対面授業としたことは、ICTの発達をベースに我々のビジョン・ミッションを表出したという意義があります。
平日は、学生のみなさんのニーズにこたえて通学の物理的制約を弱め、学ぶ意欲をもつ社会人の方々に学習機会を広く提供する。そして、週末はメンバー同士の濃密なやり取りを促すことで、知識創造の場をつくる。職業人生が延長した現在、年齢や性別、居住地にとらわれず、社会人同士がつながりをもち、ともに集って、実践的経験を共有し互いから学ぶことでまた新たな知を生み出していく。このことは集う人の人生を豊かにし、人的資本の蓄積を通じて国の競争力向上にも寄与することができると信じています。中央大学のミッションは「グローバルな視野と実地応用の力を備え、人類の福祉に貢献する人材の育成」です。私たちはみなさんの学びを通じて社会の変化に貢献できる存在であり続けたいと考えています。修了生のみなさんは、学び続けることを継続し、こうした私たちの挑戦にぜひ参加をし続けてください。
もう一つ、我々が自ら作り出した大きな変化をあげれば、我々にとって長年の目標の一つであったAMBA(Association of MBAs)による国際認証を、みなさんのご入学と機を同じくして取得したことがあります。中央大学として初めての国際認証取得であり、CBSの教育プログラムが国際標準に達していることを示すものです。私たちはこれを足掛かりに、海外へのスタディツアーなどプログラムのグローバル化をさらに、確実に進めていくことを計画しています。新たなプログラムは、修了生の参加を可能な形に設計するつもりです。詳細が明らかになれば、みなさんにもご報告しますので、ぜひこうした取組にも参加くださるよう、期待しています。
そしてこうした変化の中で見出したものは、さらにその先にある新たな目標です。目標は達成して終わりでなく、さらにその先に続く新たな目標を見出すこと、努力を継続することであると改めて実感し、CBSが価値ある学びを届けつづけるため、そして社会の期待に応えるため、どのように変わっていくのかということに対して、不断の努力を続けていきたいと考えています。この点については、ご修了後も、我々の変化を見守り続け、時には助言し、時にはお支えをいただきたいと願っております。
先日AMBAの認定校のディーンの会合に参加して感じたのは、世界各国のMBAプログラムが、例えばAI技術の進化といった大きく変化する環境の中で、自分たちのプログラムをどう変えるべきか、そして大学が、MBAが社会に対してどのような貢献ができるかを真剣に考えていることです。これはCBSにとっても大きな課題であると思います。
ピーター・ドラッカーによれば、チェンジ・リーダーとは「変化を機会としてとらえる者」です。であるならば、変化の激しいこの時代は、みなさんにとって対応しなければならない脅威ではなく、むしろ無限の機会、チャンス、可能性をもたらすものです。CBSで学ぶことで身につけたチェンジ・リーダーとしての力をもって、その機会をつかみ取ってください。
機会とは何か。それはみなさんが思い描く未来を実現する機会です。「どのような未来を創りたいか」を自らに問い、現実をしっかりと見つめ、変化の本質をとらえ、そしてやりぬく強い「思い」をもって未来を実現する。思いなき者に新たな未来は創れないのです。みなさんは「何かを変えたい」という思いをもってCBSに入学されたと思います。社会やビジネスや自分自身のキャリアの変化により、その時と今ではその「何か」は変わっているかもしれません。しかしその「変えたい」という熱い思い、志は今も変わらず、あるいはより大きく、みなさんの中にあると思います。
みなさんはCBSにおいて様々な知識やつながりや新たな視点を得られたと思います。それらはみなさんにとって未来を創るための大きな財産です。しかし知識は使われなければ意味がありません。中央大学のユニバーシティメッセージである「行動する知性 Knowledge into Action」は、まさに知識を実践することの重要性を示しています。
みなさんは今後、描いた未来を実現するために、時に悩み傷つきながら、CBSにおいて学んだことを実践していくことになります。この始まりの日に、みなさんの門出を祝い、みなさんの旅路に幸多からんことをお祈りいたします。
そしてみなさんが未来を実現するために新たな知識やつながりが必要だと思った時、あるいは迷ったり悩んだり羽を休めたくなった時、ぜひCBSに戻ってきてください。変化を続けているであろう我々を見ていただきたいと思いますし、我々はみなさんがいつでも気軽に訪れることができる、学びの「場」であり続けたいと思います。
みなさん、本日は、修了おめでとうございます。
令和6年9月14日
中央大学大学院戦略経営研究科 研究科長 遠山亮子
●CBSについてもっと知りたいかたへ
CBSは、社会人に特化したビジネススクールとして、経験豊富なビジネスパーソンの皆さん(平均年齢は40歳程度)を対象としているところに特徴があります。
また、多忙なビジネス・パーソンの学びを強力にサポートする体制を整えています。たとえば、平日はオンラインで、土日は対面で講義を提供しています。また4月入学と9月入学という年2回の入学機会を提供しています。
CBSの特徴の詳細は以下よりご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/features/
CBSの特徴やカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/