ビジネススクール

フィールドラーニング(戦略1)においてメジャーセブンス株式会社 小島高則代表取締役による講演を実施

2024年07月18日

2024年6月16日(日)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム 「フィールドラーニング(戦略1)」(担当 竹田陽子教授)において、メジャーセブンス株式会社 小島高則代表取締役による講演「世界の楽器流通に於ける日本のポジションとマーケットトレンド」を実施しました。

●概要

小島氏は、ヤマハ株式会社で電子楽器、音響機器の企画・開発・マーケティング・営業に従事された後、2023年に音源制作、ライブ制作、イベント企画制作、楽器・音響業界の経営コンサルタント業を営むメジャーセブンス株式会社を起業されました。楽器・音楽業界における長い経験に基づく知見を持っておられます。

講演では、世界の音楽産業のトレンドと日本企業のポジション、日本の楽器流通の現状について、具体的な統計データと業界経験に基づいた詳しい解説がなされました。世界の主要楽器ブランドの中で日本メーカーのシェアは高く、日本マーケットの特徴として楽器演奏経験者の割合が高く、高校軽音楽部の増加など成長分野も見られ、日本の楽器・音楽業界は成熟しているもののポテンシャルがあることが指摘されました。楽器ビジネスは普及啓蒙型ビジネスモデルであり、潜在的な成長分野をいかに延ばしていくかが受講生との質疑応答の中でも議論されました。

●受講生の感想

楽器業界の規模感、世界と日本の楽器業界について、深く学ぶことができた。特に高校軽音楽部の現状は自身も関心あるテーマであり、高校生ぐらいの年代でいかに音楽人口を増やすことができるかが、今後の楽器業界に大きな影響を与えることを認識した。大人になっても楽器演奏を続けられる仕掛けをどのようにセットできるかについては、深掘りしたいと考える。

漠然と見ていた音楽業界において、楽器に触れている人の比率が大きい点、国内資本のメーカーの影響力が色濃い点、軽音楽の普及に尽力されている点など、経営戦略論のファイブ・フォースによる表面的な分析だけでは見えてこないような内容も多く、実り多い内容だったと感じております。先週に続き業界にどんどん興味を持ちつつあることを実感しております。

長年のご経験を踏まえたうえで、音楽業界の変化や状況を分かりやすくご説明いただき、たいへん参考になりました。楽器のマーケティングにおいて体験提供が重要である点や、市場活性化への想いが伝わって来ました。また、将来顧客でもある若者へのアプローチについて、学校教育(クラブ活動)等の変化は見逃せない点であり、今後重要な課題であることが理解できました。

●CBSについてもっと知りたい方へ

フィールドラーニングは、現実の企業を事例とし、受講生一人一人が経営者の立場に立って課題を発見し、それに対する戦略を構築し,実行するためのアクションプランまで作り上げる実践的なプログラムです。2024年度は、楽器流通の島村楽器株式会社に寄付講座としてご協力をいただいています。島村楽器の役員、各分野の部課長クラスの社員もディスカッションに参加しています。受講生は、社員だけでは発想できないような新しさがあり、かつ、各種ステークホルダーにとって適切な価値を提案することを目指します。

フィールドラーニングについては、以下のリンクをご覧下さい。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/#link02_02 

CBSのMBAプログラムのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/