ビジネススクール

株式会社カスミから教育活動に対する寄付および山本社長による講演

2022年07月23日

2022年6月29日、株式会社カスミ 山本慎一郎 代表取締役社長にお越しいただき、中央大学ビジネススクール(CBS)の教育活動に対する寄付をいただきました。この寄付は、CBSの「フィールドラーニング」に対する賛助を行うこと、および、CBSの優秀な学生に対して奨学金の形で援助し、学生の勉学の支援を行うことを目的としたものです。

2022年度の選択科目「フィールドラーニング(戦略1)(戦略2)」(担当:遠山亮子教授)は株式会社カスミによる寄付講座です。フィールドラーニングは、現実の企業の事例を受講生が経営者の立場に立って課題を発見し、それに対する戦略を構築し、実行するためのアクションプランまで作り上げる実践的な科目ですが、株式会社カスミには、賛助企業として経営データの提供や社員の講義参加など、講義に対する多大なご協力をいただいています。

当日は「フィールドラーニング(戦略1)」の受講生に対し、「株式会社カスミの挑戦」というタイトルで山本社長による講演も行われました。カスミが目指す「ソーシャルシフト2.0経営」とは何か、その実現のためにはどのような変革が必要なのかについて、商品・サービス・人・働き方・人事システム・ビジネスモデル・デジタル変革など様々な側面から、具体的かつ情熱的に語っていただきました。また、後半は受講生がカスミ社員と共に作成したカスミのSWOT分析を発表し、山本社長よりコメントをいただくことで、受講生が今後カスミの戦略を考えていくうえで大変貴重な学びの時間となりました。

「フィールドラーニング(戦略1)」は本来オンライン開講となる平日開講科目ですが、実践的な科目であり受講生同士のグループワークが重視されるため、教室での対面受講とオンライン受講を組み合わせたハイブリッド開講となっています。カスミ社員を含めオンラインでの参加者と教室の山本社長や受講生との間で質疑応答や議論も活発に行われ、受講生にとっては多くの気づきを得る機会となりました。
 

●受講生の感想
小売業(スーパーマーケット)の社会的ステータスを上げるためには付加価値の創出力が重要であるとのご説明がありました。付加価値をいかにつけてゆくのかという視点はどの業界、どの企業にとっても課題である中で、カスミがどのような戦略で進めてゆくのか興味深く伺っていました。その中で、顧客の目的を中心に据え、新しいカテゴリーを創造することが小売業としてなすべきことであるとのご説明は、単にモノを移動させるという事ではなく、食を通じて人の人生や社会をいかに豊かにしてゆくのかといった少し高い視座から見ることで、具体的な施策に落とし込めるのだと理解することができました。

山本社長はCBSの卒業生ということもあり、まさにCBSが掲げるチェンジリーダーを体現されている方であると感じました。ご講演内容にはCBSが掲げる7つの力を強く感じ、変化の多いこの時代における変革の担い手となられていると思います。

カスミ山本社長のトップのお話がダイレクトで聞くことが出来たこと自体がフィールドラーニングの醍醐味と思います。学生の様々な質問に対しても社長自身のお考えと言葉を伺うことが出来て生きた授業を感じました。

●CBSについてもっと知りたい方へ
CBSでは、実践的なカリキュラムを作り上げるため、賛助企業からの協力を受けて寄付講座を設置しています。フィールドラーニングは、その代表的な科目です。フィールドラーニングは、実際の企業事例を用いたディスカッションにより、課題の発見、戦略の構築、実行までのアクションプランを作る実践的な科目です。

CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/