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木立 真直 ゼミ 見学調査報告

・訪問日時:2015年6月4日(木)14:10~15:15

・訪問先:カルビー株式会社 本社

・テーマ ①カルビーのマーケティング戦略―同業他社との差別化を中心に―
     ②カルビー本社のオフィス見学

・ご対応者:カルビー㈱ 執行役員 マーケティング本部部長 岩崎直哉様
      カルビー㈱ 執行役員 コーポレートコミュニケーション本部部長 後藤綾子様

・参加者:商学部木立ゼミナール3年15名 教員1名

内容

 前半では、岩崎様から、約45分のプレゼンテーションをしていただいた。最初にカルビーの企業理念の説明や事業紹介をしていただき、続いて、同社の近年のマーケティング戦略について詳しく説明していただいた。ここで印象に残った点は、同社はPRにおいてCMなどを利用した「空中戦」よりも、店頭に並んでいる同社の商品を徹底管理する「地上戦」を大事にしている企業であるお話であった。プレゼン終了後、参加した数名のゼミ生の質問にも、簡潔にして丁寧にご回答いただいた。
 後半は、後藤様からカルビー本社のオフィスを実際にご案内していただいた。同社のオフィスはオープンオフィスないしフリーアドレス方式を採用する点できわめて興味深いものであった。同社のオフィスでは従業員の席が決まっておらず、出勤した時に割り当てられた席に一定の時間帯で仕事をすることになる。また、社長室はなく、役員会議室もガラス張りで、周りの従業員や訪問者から中の様子が見えるようになっている点、社内のワンフロアにコピー機を3カ所しか設置せず、紙の書類の最少化が図られている点なども同社の個性的な戦略を感じ取ることができた。
 参加した学生からは、次のような感想が聞かれた。「カルビーらしい企業理念やマーケティング戦略、オフィスの仕組みがあってこそ、カルビーは他社との差別化につながる独創的なアイデアを持続的に発案できるのではないか。」、「岩崎様がプレゼンの最後におっしゃった『現状維持は衰退へ、夢なきものに成功はなし』との言葉に大いに感銘を受けた。」。このほかにも、岩崎様や後藤様の冷静で論理的かつ効率的に仕事をこなされる姿勢や雰囲気に、大変、刺激を受けたとの声が多く聞かれた。