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武石 智香子ゼミ 見学調査報告書

テーマ   : 仙台市秋保における地域活性化モデルの策定
ゼミ名   : 武石 智香子ゼミ
調査先   : 秋保ワイナリー
調査日   : 2018年8月23日
授業科目名 : 演習Ⅰ、Ⅲ
参加学生数 : 4名(4年生)、6名(3年生)

調査の趣旨(目的)

秋保の地域活性化を検討するにあたって、現在進行中の活性化ビジネスである「秋保ワイナリー」を訪れ、実地で学ぶことで、文献やインターネットでは読み取れなかった秋保の課題の発見を目指す。

調査結果

秋保ワイナリーは復興プロジェクトの一つとして「ひと・地域・文化・産業をつなぎ、はぐくむワイナリー」を目指して2015年に創業した。具体的には、「日本ワイン」の醸造だけでなく、マリアージュを通して宮城を世界に発信するプロジェクトの実施や宮城の工芸品とのコラボによるワイングッズの企画・開発など、宮城ならではの食・工芸・芸術との連携による新たな価値の創造を手掛けている。

今回の見学調査から学んだ秋保の課題として、後継者不足が挙げられる。この課題に対し、秋保ワイナリーでは宮城の日本ワイン文化普及と担い手育成を目指して2020年までに宮城県内5か所にワイナリーを建設する予定だ。また、東北に訪れる訪日外国人はわずか1%と言われており、世界に向けて観光地としての魅力をPRすることが重要視されているが、最も有名な観光地である秋保温泉でさえも訪日外国人への対応が十分にできていないという現状があり、受け入れ体制を整えることも重要な課題である。

このように実際に秋保の地を訪れ、活性化に携わる方のお話を伺ったことで、事前学習では知り得なかった「人手不足・担い手の育成」と「訪日外国人の誘致」という二つの課題に気付くことができた。今後は見学調査で得た課題を踏まえ、秋保における地域活性化モデルを検討したいと思う。