学部・大学院・専門職大学院

斎藤 正武ゼミ 見学調査報告書

テーマ   : Project In Science
ゼミ名   : 斎藤 正武ゼミ
調査先   : 中央大学附属中学校
調査日   : 2018年6月9日、16日、23日、30日、7月7日
授業科目名 : 演習Ⅲ・Ⅳ
参加学生数 : 15名

調査の趣旨(目的)

中央大学附属中学校土曜日開講講座「Project In Science」において、LEGOマインドストームNXT(ロボット)を利用したプログラミング講義をゼミが出前講義を行ない、その中で、学生のプログラミングに対する取り組み姿勢、態度の調査を行うとともに、ALTテスト(論理的思考能力テスト)による論理的思考力の向上の調査も同時に行うものである。

調査結果

論理的思考能力テストを用いて論理的思考能力を測る生徒の対象者は、1組26人,3組27人,5組26人,合計79人であった。事前学習として理科を担当している森脇教諭にNXTの組み立てとソフトウェアなどの基本的な使い方を教えていただいた。その際に3分間でALTテスト(PreALTテスト)を行った。毎週土曜日にそれぞれのクラスに対し,50分1コマを5週間分で合計5コマいただいた。

6/9
1コマ目に順次・繰り返し(基礎)をおこなった。基本動作 右回り,左周り,八の字(順次・繰返し)をおこなわせた。以外に、八の字に苦労した生徒が多く、どのようにプログラミングを行えばよいか?学生らによって、指導が行われた。授業の後半では、八の字までクリアするグループも多く現れ、難易度的には適当であったと思う。進行が遅れているグループには、サポーターや講師側から声をかけ、ヒントを与えたり、間違いに気づかせる必要があるように感じた。

6/16
2コマ目に順位・繰り返し(応用)として、迷路抜け(順次・繰返し・ロボット制御)をおこなった。ロボット制御の中に、センサーの反応によってプログラミングを行う場所があり、どのようにプログラミングを行うか?について学生が指導を行った。1組では、完成までに時間がかかり、攻略できた班も2班にとどまった。しかし、3組や5組ではとても早くコードを完成させる班もいた。また、クラス全体の半分~2/3ほどの班が迷路を攻略させていた。自分の想像をはるかに超える速さで攻略されたため、出来た生徒を手待ちにさせてしまった。応用課題を準備するべきであった。

6/23
3コマ目に条件分岐(ライントレース)を行った。プログラミング3大要素の3つ目である「条件分岐」を使ったコードを作成し、光センサーを使った条件分岐によってライントレースを行った。1組と3組は光センサーをNXTの後ろ側につけていたため、正しいコードを組んでもライントレースがうまくいかないことが多かった。それに対し、5組は光センサーをNXTの前に付けるように指示したため、きれいにライントレースが出来た。ライントレースをする際は、光センサーを前につけることが望ましいことがわかった。

6/30
4コマ目に「条件分岐」(ラジコン作り)を用いてNXTをラジコンの様に動かすコードを作成した。「条件分岐」の中に「条件分岐」を入れるという発想に至らない生徒が、意外と多かった。しかし、ヒント①を与えればスムーズに完成まで持っていける班が多かった。その後は、タッチセンサーを3つや4つに増やして、プログラムを拡張する班が目立った。

7/7
5コマ目に条件分岐(ロボット相撲)を行った。前回のラジコン造りの応用。プログラミングによる操作性の向上と、ブロックによるロボットの拡張を行い、ロボット相撲を開催した。リーグ戦から始まり、各リーグ1位のチームで決勝トーナメントを行った。終了後、ホームルームの時間をお借りして3分間でALTテスト(AfterALTテスト)と授業後アンケートを行った。