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木立真直ゼミ 国内見学調査報告

訪問日時:2016年4月21日(木) 14:00~15:30

参加者 :教員1名 商学部木立ゼミナール17名 計18名

訪問先 :カルビー株式会社本社
     〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館22階

テーマ :カルビー株式会社のマーケティング戦略・商品開発。
     ~期間・地域限定品の商品戦略や、ロングセラーブランド、海外商品の育て方~

ご対応者:カルビー株式会社コーポレートコミュニケーション本部 後藤綾子様
     カルビー株式会社マーケティング本部 小泉貴紀様

内容

 最初のプレゼンテーションでは、営業・社長秘書を担当されるなど、多方面でご活躍されている後藤綾子様の経験を交えて、多角化している事業内容についてご説明をいただいた。また、実際第一線でご活躍されている女性目線での働き方・ライフワークバランスについてのお話もしてくださり、ゼミ生は今後の進路を選択する際の参考になった。特に、抽象的にしか考えていなかった自身の働き方について考える契機になった。

 プレゼンテーションが終了し、オフィスを案内していただいた。カルビー株式会社のオフィスは、イノベーションを生みだすことを目指し、組織の壁をなくしたコミュニケーションをとるために、個人のロッカーは備え付けているが、固定席を設けていない。さらには、重要な案件についてもオープンな会議室で行われているようだ。実際にオフィスで役職の垣根を越え働く姿を拝見し、ゼミ生がオフィスへ抱いていた固定席で黙々と仕事をこなす固いイメージとは異なる労働環境の良さを感じた。特に、意見を交換して協力しながら仕事をされている姿に、年功序列ではなく、下の者も意見をいえる環境で魅力を感じた。

 オフィス見学終了後、小泉貴紀様のマーケティング戦略についてのプレゼンテーションを伺った。「ポテトチップス」においては地域特性のニーズを確認し、キメ細かく対応した地域限定品を展開して消費者への刺激を常に行っている。「じゃがりこ」においては、全国でオーソドックスなロングセラー化している味を販売する一方で、ファンと共に作り上げた味を販売し、ロイヤリティアップに繋げている。人気お菓子である「ポテトチップス」「じゃがりこ」だが、消費者が離れてしまわないよう日々「価値に気づいてもらう」取り組みをしているようだ。馴染みのある商品はイメージしやすく、貴重な時間になった。最後には時間切れまで、質問にご対応頂いた。価値を提供するのではなく、「気づいてもらう」というお客様目線でニーズに対応していて、多様な戦略を行っていることを知った。

 今後のゼミナールで研究していくにあたり、第一線で働かれている方のお話を直にお伺いしたことで食品のマーケティング・流通を学ぶモチベーションになった。

(文責:岡本王鳳・木立真直)