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木立真直ゼミ 国内見学調査報告

訪問日時:2016年4月21日(木)

参加者 :商学部木立ゼミナール3年17名 教員1名 計18名

訪問先 :アサヒ飲料株式会社<会場:ニッカウヰスキー本社>
     〒107-8616 東京都港区南青山5丁目4番31号

テーマ :アサヒ飲料における商品開発・販売戦略

ご対応者:アサヒ飲料株式会社マーケティング本部
     マーケティング第二部販売戦略グループ第一チーム課長 加藤寛之様
     マーケティング第一部商品開発グループ第二チーム主任 長谷川千浩様

内容

 最初にアサヒ飲料の商品開発と販売戦略について具体例を交えて詳しく説明して頂いた。商品開発は、まずコンセプトを考えるところから始まり、そのコンセプトに合うように、商品が作られているということを伺った。特に印象に残ったのは、中身である飲料だけでなく、外側のパッケージも微妙な違いに細心の注意が払われているところだ。消費者がものを選ぶ一瞬の間に商品の良さを伝えるためには、文字で伝えるだけでなく、視覚などの感覚的な要素を通して訴えることが重要であることを学んだ。また、販売戦略では、売上を伸ばすことだけでなく、カテゴリーの中でブランドを確立させることも重視している。カテゴリーの中でシェアを獲得していくことが、ロングセラーブランドを生み出していくことに繋がるという。そして、ブランドを確立していくために、消費者への販売促進だけでなく、社内の営業担当者などに向けた、商品への関心を高める取り組みを積極的に行っている。商品は卸売業者や小売業者との交渉の結果として店舗に並べられるため、営業担当者の意識が商品の売上やブランド認知に大きく影響することになる。販売戦略において、消費者への販売促進とともに、社内喚起を行うことの重要性を感じることができた。

 最後に、就活のアドバイスをして頂いたのだが、加藤様から「同じ価値観の中で議論しても何も生まれない。異質な存在であるべき。」というお言葉をいただき、個性を持つことの大切さを教わった。また、長谷川様からは、「出来が悪くても、元気よく前向きにチャレンジしていくこと。」が大切であることを教えて頂いた。普段の生活では、他人の意見に反対することを控え、むしろ同調して保守的な行動をとってしまいがちだが、自分の意見をしっかり発言していくことで「自分らしさ」を確立していきたいと思った。

 今回の企業訪問を通して、大学の授業では聞くことのできない現場の商品開発について学ぶことができたことは、大きな収穫であった。また、第一線で活躍する方から、職業人としての意識などについてアドバイス頂けたことは、これからの大学生活を過ごす上での刺激になった。この貴重な経験を活かし、今後のゼミ活動に精進していきたい。

(文責 小峯夏美・木立真直)