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菅野ゼミ 見学調査

教員氏名:菅野 洋介
授業科目名:演習Ⅰ・Ⅱ
参加学生数:14名
調査日:2016年11月13日
調査先:三菱電機株式会社 デザイン研究所

調査報告

本演習の目的は、企業が市場で成功する商品を開発するためのマネジメント上の重要な要因やメカニズムを探求することである。今回の見学調査では、三菱電機株式会社のデザイン研究所 を訪れ、①三菱電機では、商品開発に関わる組織体制をどのように構築していて、その中でデザイン研究所がどのような役割や機能を担っているのか。②三菱電機において、実際の商品開発プロセスはどのように進められているのか。について調査を行った。
三菱電機の商品開発に関わる札織体制、及び、デザイン研究所の役割については、 デザイン研究所のマネジャーから説明をいただき、本社開発本部に属するデザイン研究所が各事業部とどのような関係を築き、商品企画、プロトタイピング、システム構築など、多岐にわたる役割や機能を果たしていることをうかがった。デザイン研究所では、ユーザーエクスペリエンスのデザインやソリューションデザインを重要テーマに掲げ、そのために、デザイナーやマーケターだけでなく、MBA、心理学者、文化人類学者など、多様な専門家を抱え、彼らを商品開発に活用しているお話をうかがった。
また、デザイン研究所のデザイナーの方から、iNSTICK ·という掃除機の開発ストーリーに関して、どのような調査を通じて消費者のニーズや課題を特定し、そのためにどのようにしてコンセプトを創出し、事業部とどのような調整を図りながら開発を進めたのか、臨場感のあるお話を伺い、商品開発プロセスの実態を垣間見ることができた。
さらに、モニター調査を行う実験室も見学させていただき、ユーザーの生の感想や経験をいかに商品開発に反映させるのかも詳しく知ることができた。