商学部木立ゼミナール国外実態調査報告書

■ダイソー・オーストラリア


訪問日時  : 2017年9月7日9:30~11:00
訪問先   : Daiso industries (Australia)Pty Ltd
ご対応者  : 部長 大隅つよし様
テーマ   : 海外事業の経緯と現状、課題について
参加学生数 : 中央大学木立ゼミナール3年生18名

調査趣旨(目的)

物流、人件費コストが高いオーストラリアで均一価格(2.8ドル)での販売、日本よりも割高であるにも関わらず現地でヒットしている等、現地適応化に成功したダイソーの国際化戦略を学ぶ

調査結果

 今回の訪問では3グループに分かれて店舗、事務所、バックヤードの見学を行い、その後質疑応答の時間を設けていただいた。

 店舗はリテイルバイヤーの方にご説明いただきながら視察をした。オーストラリアでは約1万アイテムを取り扱っている。日本の約3万アイテムと比べアイテム数は少ないが、日本と同様のレイアウトを採用している。食品の販売については、オーストラリアは検疫が厳しい等のため日本店舗の10分の1の品数となっている。日本とオーストラリアでは売れ筋商品が異なり、三角コーナーや線香はオーストラリアでは売上が伸びていない。一方、炭パック、日本デザインのダイソーバック等がヒットしているそうだ。いかに現地のスタイル、ニーズにあったものを仕入れることができるかが重要であるとお伺いした。

 次にバックヤードの見学を行い、商品を輸送トラックから店舗の倉庫に搬入する様子をご説明いただいた。店舗が二階であったため、トラックからエレベーターを使って店舗の倉庫まで運搬しているが、エレベーターはそこまで広くなく、何回かに分けて二階に上げているとのことであった。倉庫の品物はすべてインターネット上で管理されており、店舗のiPad で在庫状況が把握できるようになっている。もしも品物や数を間違えて運搬されていたらその品物は倉庫に一度返品しなければならない。

 最後に事務所視察をした。事務所では本部14人のスタッフが店舗作りを行なっていた。またダイソーの基本的な考えとして、小売業として利益を創出するのはお店であり、本部は利益を生み出すことは出来ないというものがある。そのため、本部というのはあくまでも店舗をサポートする場所であり、それ以上ではないそうだ。ダイソーの経営理念が「店舗」を大事にしていることがよく分かった。

 最後に大隅部長からダイソーの理念についてご説明いただいた。ダイソーの理念はFiend surprise and funであり、 日本を含め世界中でこの理念は共通している。商売も日本と同じものが基本であり、製品は日本本社の元で開発され製造されたものを輸入してオーストラリアで販売している。その他現地仕入れも行なっており、飲料等タイから買い付けた日本製品も見られた。日本製品の海外専用パッケージでの販売もされており、英語で記載されているだけで売上が上がるそうだ。

 今回の訪問では実際に説明を受けるだけではなく、店舗視察やバックヤード見学をし、店舗運営について深く学ぶことができた。今回の訪問を通じてダイソーの海外展開についてお伺いし、日本企業の国際化戦略について詳しく理解できた。海外志向のゼミ生にとって貴重な機会であったと同時に、そうでない学生にとっても海外で働くことについて考える良い機会になった。

 最後に、今回このような訪問の機会を設けていただいた大隅様、及びダイソーのスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

(文責:寺﨑優喜)