学部・大学院・専門職大学院

竹田 信夫ゼミ 国外実態調査報告書

タイトル:実態調査 報告書
授業名:ベーシック演習Ⅱ
調査日:2018年 3月 7日~10日
参加学生数:1年生 7人
調査先:韓国ソウル市

調査の趣旨(目的)

海外の都市における観光施設、情報施設、施策等を通じてその地域の実態を調査する。

調査結果

2日目
午前中は景福宮において、観光施設の見学を行った。日本においても広く言われていることであるが、現在の観光においてインバウンド客を確保するために、モノからコトへのシフトが急速に進んでおり、ここ韓国においてもそれは例外ではない。ソウルを代表する観光地である景福宮では、もともとも1996年より王宮守門将交代儀式の復元公開を行うなど観光客招致に熱心であったが、現在では民族服を観光客の入場を無料にしたり、民族服の試着や守門将体験などの宮殿というモノをみることから、印象的な体験をするコトへのシフトを進めている。
午後は東大門周辺地域を見学した。当地域は古くからある市場の地域であるが、近年その集約と近代化を進め、DOOTA MALL、東大門デザインプラザ等、多数のファッションビルや小さなお店が軒を連ねる多数の市場集積している地域になっている。客層も若いソウル市民も多く以前とは大きくたたずまいを変えている。
また、この地域様々な地域振興活動が行われている。その一つである梨花壁画村と呼ばれる地域の調査を行った。当該の地域は2006年に当時のソウル市長であった李明博氏の進めたArt In City Projectの一環として行われた駱山マウル公共美術プロジェクトの対象地域であり、70名以上の芸術家と地域住民によって作られた大小多数のいわゆるグラフイティや立体物等が地域のあちこちにある。特に近年のインスタグラムの普及をうけ来訪者が急増している地域として知られている。

3日目
ソウル市中心部より南部に移動し、漢江を渡った江南といわれる地域の見学を行った。
江南地域は1990年代より再開発が進められているが現在は高級住宅街と高級ショッピング街、さらに芸術芸能の事務所等が軒を連ねる、東京でいえば銀座や六本木、麻布のような街並みが多数形成されている。今回はその中でも狎鴎亭地域並びに清潭洞地域について調査を行った。