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栗原 文子ゼミ 国外実態調査報告

タイトル:上海実態調査
授業名:ベーシック演習Ⅱ「異文化間コミュニケーションとグローバル社会」
調査日:2017年 12月 6日~8日
参加学生:1年生 14人
調査先:華東師範大学、颯拓商務諮詢(上海)有限公司 (JTB上海サポートデスク)

調査の趣旨(目的)

①上海の大学を訪問し、日本を学習している中国人学生とそれぞれの身近で特徴的な文化についてプレゼンテーションを行い、交流をすること。②颯拓商務諮詢(上海)有限公司 (JTBサポートデスク)を訪問し、現地で日本人留学生の就学について援助を行っている日本人スタッフから、中国と日本の文化や考え方の違い、最近のビジネスのトレンドなどについて話を聞き、グローバルな視点で日本の文化をとらえること。
③自ら移動先や交通手段などを考えて、異文化の中で主体的に行動すること。

調査結果

最も成果があったのは、上海の華東師範大学の学生とのプレゼン大会とその後の交流であった。日本語の学習を始めて2年に満たない中国の大学2年生が中国の文化(中国結び、刺しゅうなど)について、日本語でプレゼンを行い積極的に交流する姿からたくさんの刺激を得た。日本人学生も用意したプレゼンを行い、中国の学生が日本の漫画やアイドルに高い関心を寄せていることが分かった。
JTBサポートデスクの方からは、日本人が中国に留学する際の様々な文化的な差異から生じる問題にどのように対処しているかについて有益な話を聞くことができた。
日本の常識は世界の常識ではないこと、文化には優劣があるわけではないが、違いを認識したうえで、自文化中心に考えるのではなく、様々な側面から事象を理解しなければならないこと、また相手の文化を理解したうえで相手の立場に立って考えることもできなければ問題解決に至らないことを、学ぶことができた。食事の時間や空き時間は学生たちが主体的に考え、できるだけ自ら動けるようにしたが、出前文化、交通手段、食文化の違いなど、短期間でも様々な異文化を体験することができた。その経験を通して、グローバルにビジネスを成功させるには、お互いの文化について深く知り、受け入れ合うことが欠かせないことに気づくことができた。