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林田 博光ゼミ 実態調査

調査日:2016年9月7日
参加学生人数:14人
調査先:SAMURAI FOOD PTELTD

調査結果

 SAMURAI FOOD長山様から、シンガポールという多様な人種が混在する国において、おにぎりという日本の食文化を広めるマーケティング戦略について伺った。SAMURAI FOOD一号店ではビジネス街でオフィスワーカーに対しての販売、二号店ではファミリー層向けにデリバリーを行うといった土地の特徴を捉えたマーケティングを実施しており、シンガポール在住の日本人をターゲットとした手法を取っているというお話を伺った。中でも子供を日本人学校に通わせている母親同士のコネクションに目をつけ、忙しくて弁当が作れないときや運動会などで利用してもらうことで、口コミを広げ売上が伸びたといったお話が興味深かった。また、今後の戦略としてシンガポールのジャンクフードをおにぎり化し、ローカルマーケットへのおにぎりの浸透を狙うというお話は伺った。これはシンガポール現地の人は米を単におなかを満たすものとして捉えているため、米本来の味を売りにするのは有効ではないというのが理由であり、日本では見られないマーケティング手法であったため、大変印象に残っている。
 日本とのマーケティングの違い、自国の文化を押し付けるのではなく、相手国の文化に合わせる工夫を行うといった異文化への適応方法を学ぶことができ、マーケティングに興味のある学生にとって貴重な機会であった。