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ゼミナール大会等報告書

ゼミ名:舟木 律子ゼミ
授業名:演習Ⅱ
開催期間:2017年12月3日
開催場所:愛知大学名古屋キャンパス
参加人数:14人

参加大学:愛知大学、愛知県立大学、金城学院大学、神戸大学、中央大学、中京大学、東北学院大学、名古屋大学、名古屋市立大学、龍谷大学

ゼミナール大会等報告

第39回名古屋国際関係合同ゼミナールに参加した。同イベントは、国際問題に関連するテーマに取り組む合同ゼミナールで、名古屋を中心に10大学17ゼミナールが参加した。本学からは舟木ゼミ3年生14名が「ブラジルにおけるベーシックインカムについて」というテーマで研究発表を行った。
舟木ゼミの報告概要は次のとおりである。ブラジルは2004年に世界に先駆けてベーシックインカムを法制化した世界で唯一の国である。しかし、2017年現在においてもその実質的運用には至っていない。学生たちは、同国においてベーシックインカムの制度運用が実現していないのはなぜなのかという問いを立て、まずは3チームに分かれて以下のテーマに関するグループ研究を行った。

1)サンパウロ州の小村(Quatinga Velho)におけるベーシックインカム給付社会実験で何が明らかになったのか
2)財源問題は乗り越えられるのか
3)条件付き現金給付政策はどのような変遷をたどり、どのように評価されてきたのか

合同ゼミナールに先立ち、3チームはそれぞれ学内でのプレゼンテーション大会において発表し、合同ゼミナールへはこれらの論点を整理統合し、さらに不足した情報を追加し、ゼミとして1チームが参加した。当日は、学内大会での反省を踏まえ、研究内容、資料作成、プレゼンテーション技術を改善し臨むことができた。名古屋国際関係合同ゼミナールでは、例年学生間の積極的なディスカッションが行なわれるが、舟木ゼミの発表に対しても活発な意見交換がなされた。
学生たちは今回、外国語文献調査および現地の公的資料の収集、ブラジルのNGOに自分たちでコンタクトを取るなど、研究に必要となる情報収集の一連のプロセスを学んだ。またそれを報告小論にまとめる作業、効果的なプレゼンテーションを行うために必要な準備、それらをいかにゼミ生同士で協力し合いながら進めるかというマネジメントの側面についても、試行錯誤しながらの実践を通して学ぶことができた。