学部・大学院・専門職大学院

特色ある学部教育報告書(ゼミナール大会等)

教員身分 助教 教員氏名 三木朋乃
授業科目名 演習Ⅰ
参加人員 3年生  11名
開催期間 2017年2月17日~2月18日
開催場所 新浦安ブライトンベイホテル 会議室
ゼミナール大会等報告

本年度の3大学合同ゼミ(成城大学久保田ゼミ・亜細亜大学村上ゼミ・中央大学三木ゼミ)は、7月からプロジェクトを開始し、休眠特許を活用した新製品・サービスの提案課題に取り組んできた。実際の企業の休眠特許技術をとりあげて、休眠特許を利用した製品・サービスの提案を行うことは、現実的に問題解決を行う必要があり、技術の分析・製品事業化に向けては複数企業の分析・市場の分析など幅広い情報収集が必要となる。今回は産・イトーキ・富士通・NHKという四社の休眠特許をとりあげ、各ゼミでチームに分かれてプロジェクトに取り組み、2月に製品・サービスの最終発表会を行った。
発表では、イトーキの休眠特許を利用した新しいハンガービジネスを提案した亜細亜大学のチームが優勝をした。優勝理由は、製品・サービスの新規性・独自性よりも、事業化を考えるにあたり、周辺市場の分析・普及戦略に関する分析が優れていた点であった。このチームの発表を聞いて、優れた製品・サービスを考えるだけでなく、論理的に製品を売るための仕掛けづくりを考える必要性について多くのチームが学んでくれたことと思う。
今回のプロジェクトでは、休眠特許がどのようなものであるか・この技術によって何ができるのか/できないのかを紐解くことが第一段階として重要であったが、企業に問合せても情報が一部しか公開されないなど、困難も多かった。とはいえ、優勝チーム以外にも優れた提案を行ったチームが多々あった。学生の提案を企業に対して直接フィードバックできる場をもうけることは、次回以降の課題となった。