商学部菅野 洋介ゼミ  国内実態調査報告

テーマ   : 商品開発マネジメントの探求
ゼミ名   : 菅野ゼミ
調査先名称 : 江崎グリコ株式会社、アイリスオーヤマ株式会社
調査期間  : 2019年2月5日~7日
授業科目名 : 演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
参加学生数 : 15名

調査の趣旨(目的)

 本演習の目的は、市場で成功する商品が開発される論理やメカニズムを探求することである。今回の実態調査では、①江崎グリコを訪問し、江崎記念館の見学を通じてグリコの創業からの歴史を学ぶとともに、マーケティング担当者の方よりポッキーのマーケティングについてご講話いただくことで、ロングセラー商品のブランドマネジメントについての理解を深めることを目的とする。
②アイリスオーヤマのR&Dセンターを訪問し、近年家電市場に参入し、大手家電メーカーとは一線を画するヒット商品を生み出している当該企業の開発プロセスや組織マネジメントなどについて、ご講話いただいた。

調査結果

①江崎グリコ株式会社
江崎記念館の見学では、長年マーケティングや広告・宣伝などを歴任されてきた社員の方よりご説明をうかがいながら、江崎グリコの創業から現在の発展に至るまでの歴史を学ぶことができた。また、創業者の江崎利一氏の掲げた理念や考え方が、現在の商品開発にどのように具現化されているのかも知ることができた。ポッキーのマーケティングについては、発売当初からの製品コンセプトを守りながら、市場や顧客の変化に合わせて、ブランドをいかに管理しているのか、具体的なお話を伺うことで、ロングセラー商品のブランドマネジメントの実態を理解することができた。

②アイリスオーヤマ株式会社
 調査では、家電事業部長より、R&Dセンターを紹介いただいたうえで、アイリスオーヤマにおける家電商品の開発方法やそれを支える組織マネジメントについてご講話いただいた。アイリスオーヤマでは、従来より、「ユーザーイン」という商品開発の発想法を実践しているが、家電商品においてもこの視点に立って開発を行っている。興味深いのは、アイリスオーヤマの既存事業で商品開発を行ってきたスタッフがそのノウハウを家電商品の開発にも活かすとともに、それを技術的に実現するのが、他大手メーカー出身者の技術者たちであるという点である。大手で培われた技術ノウハウとアイリスオーヤマで培われたユーザーインの発想が融合することで、従来の市場にはなかった新しいアイデアの家電商品が生み出されていることが理解できた。