学部・大学院・専門職大学院

村上 研一ゼミ 国内実態調査報告

テーマ       : 東日本大震災被災地の状況と地域産業の復興
ゼミ名       : 商学部村上ゼミ
調査先名称     : 仙台市荒浜地区、女川町
調査日       : 2018年9月11日~12日
授業科目名     : 演習Ⅰ・Ⅱ
参加学生数(学年別): 15名(3年生)

調査の趣旨(目的)

東日本大震災の被害状況、とくに被災地域の住民生活・地域産業経済に及ぼした影響を理解した上で、こうした災害からの復興について、住民生活の再建のみならず、地域の産業経済の立て直し、さらには今後に残された課題について検討する。

調査結果

第1日目調査を行ったのは、仙台市郊外・沿岸部の荒浜地区である。荒浜地区は、沿岸部に漁港と住宅が広がっていたが、津波によって壊滅し、荒浜小学校だけが残った。今後の津波被害への備えから、地区の住民はより内陸地域に移住している状況で、地区の復興・再建は今後の課題となっていた。

第2日目は、女川町の被災と復興について調査した。女川町はリアス式海外にあり、従来の想定を上回る大津波によって市街地が壊滅した。復興にあたっては防潮堤は築かず、市街地全体のかさ上げによって今後の津波被害に備えている。町の基幹産業である漁業を中心に、業者の協同組合による共同冷蔵施設など、住民生活と地域産業の再建を両輪にした復興策が実施されていた。