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村上 研一ゼミ 実態調査報告

調査日:2017年2月6日~7日
参加学生数:3年生1名、4年生8名
調査先: サントネージュワイン・山梨工場

調査報告:村上ゼミ(演習Ⅱ)

地域農業と地域製造業との連携(いわゆる6次産業化)の先進事例として、サントネージュワイン・山梨工場にて、地場農業との関連を中心に見学・ヒアリング調査を行った。まず、製造工程の見学を通して、原料のぶどうの集荷・加工の流れの概要を学習した。続いて、ワインの品種ごとに、原料ぶどうの購入先とその変化についてヒアリングを行った。その結果、もともとは山梨県産ぶどうを使用する割合が高かったものの、最近の技術的・経済的条件の変化によって、県外産原料の比重が高まっている実態が明らかになった。具体的には、気候条件の問題から、求められる風味・酸味をもった原料ぶどうを県内調達ができず、山形県から購入している事例。冷凍技術や果汁濃縮・還元技術の進歩によって、低価格ワインについては、より低価格の輸入果汁への原料転換が進んでいる事例が明らかになった。この意味で、6次産業化が可能なのは、特定の品種、また特定の価格帯に限られる現状が明瞭になった。