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菅野 洋介ゼミ 実態調査報告

調査日:2015年9月8日~10日
参加学生数:3年生10人
調査先:ラッキーピエロ、道南食品株式会社

調査の概要(目的)

今回の実態調査の目的は、ハンバーガーチェーンのラッキーピエロの訪問・調査を通じて、大手企業に対して競争優位を築く戦略ポジションがいかに形成されているのかを学ぶとともに、菓子メーカーの道南食品株式会社の訪問・調査を通じて、商品ブランドの構築やお土産品のマーケティングの実態を学ぶことである。

調査結果

(1) ラッキーピエロ
ラッキーピエロは、北海道函館地域においてハンバーガーチェーンを展開する企業で、独自の商品戦略や店舗展開によって函館地域においてナショナルチェーンを圧倒している。今回の実態調査では、ラッキーピエロが行っている地域貢献活動(海岸清掃活動)に参加するとともに、創業社長である王一郎氏より経営全般についてのご講演をいただいた。講演では、主に、①独自の商品開発の実施方法、②各店舗のユニークな開発と展開、③地域・社会貢献に関わる戦略的なマーケティングの考え方、④超常連顧客との持続的な関係の構築、⑤従業員・スタッフの育成や動機づけ、について詳細な話を伺い、当該企業が函館において大手企業に対して圧倒的なシェアを獲得している要因について学んできた。。

(2) 道南食品株式会社
道南食品は、明治製菓の100%関連企業で、主に、明治製菓のキャラメルやチョコレート商品を製造している。今回の実態調査では、製造工場の見学をするとともに、社長及び商品開発担当者から、自社オリジナルの既存のキャラメル商品のブランド化についてのお話を伺ってきた。通常の演習においては新商品の開発について学ぶ機会が多いが、当該企業における既存商品のリニューアルに成功した事例を学ぶことで、普段とは異なる観点から商品開発をとらえることができた。また、ナショナルブランドとお土産物品におけるマーケティングの違いについても学ぶことができた