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学生留学体験記
留学の種類 | - |
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留学先大学名(国名) | ウィーン大学(オーストリア) |
私の語学学習の旅~ウィーン留学からニュージーランド永住へ~
遡ること約11年。大学2年生だった私はドイツでの一人旅を終え、ウィーン大学夏期短期留学へ向かう為オーストリアに向けて電車に揺られていた。
子供の頃から「いつか絶対に留学をして英語をペラペラに喋れるようになる!」と強く心に決めていた私だが、気がつけば大学一年生になり、ネイティブスピーカーを相手に中学で習う英単語すら聴き取ってもらえないことに愕然としていた。英語は好きであったし、英語のテストや成績はいつも良かった。なのにどうして話せないのか。いつか喋れるようになりたい、留学したいと思っていた自分が大学生になっても何も実現させていないことに悲しくなった。
そして当時第二外国語で学んでいたドイツ語での留学を決めた。なぜドイツ語かって。それは英語圏より留学費用が安いからという不純な理由で。
しかし留学すると決めた以上、今まで以上にドイツ語にも熱が入った。何よりドイツ語と英語を並行して学んでいくと、相乗効果というのだろうか、耳がどちらに対しても慣れていく感覚があった。
そして冒頭の電車の中、私は楽しみ半分、不安·恐怖半分の気持ちでウィーンに向かっていた。その不安や恐怖を打ち消すために、当時授業でやっていた暗唱を頭の中でずっと繰り返していた。そうすることで、自分は喋れているという錯覚いや自信というべきか、を覚えることができた。
やはり留学は素晴らしかった。留学中はもちろん外国語に囲まれた生活ができるし、留学をしなければ出会わなかった友人も出来た。何より語学を学びたい意欲の根源である他者とのコミュニケーションの機会が沢山降ってくるのだ。
その後ニューヨークの語学学校に留学した。英語への意欲がさらに増した為だ。
そこで自分自身驚いたのは、自分の頭の中で意味がパッと出てこない単語がスラスラと口から出てきた感覚だった。今まで必死に勉強してきた英語がしっかり頭に入り込んでくれているのだという自信に繋がった。文法の勉強も受験英語の勉強も確実に英会話の力になっていると声を大きくして伝えたい。そこに発音の練習を加えるだけで自然と自分の耳も慣れ、聞き取りもできるようになってくる。というのが私の経験から言えること。
今の私は、ニュージーランド出身の夫と結婚し、ニュージーランドに牧場を所有·経営している。母国語が日本語の人とも、そうでない人とも接してきて感じることは、ステレオタイプ(先入観)を捨てて一個人として相手をしっかり見てコミュニケーションを取ること。他者を思いやる気持ち、わかろうとする気持ちを忘れずに語学学習を進めていくことが大切なのではないかということだ。
ここまで偉そうに色々と綴ってきたが、私自身まだまだ語学学習中の身。一生終わることはないだろう。みなさん共に頑張りましょう。
世界を広げたい方、ニュージーランドでお待ちしています。