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授業特別協力者(ゲストスピーカー)報告書

テーマ

被災地女川が創り出す未来―スペインタイル工房セラミカのケース・スタディ

授業特別協力者名

山崎繭加氏

実施日時

2018年6月22日

担当教員名

中村亨

授業科目名

ベーシック演習

実施場所

5506号室

履修者数

17人

実施結果

授業のテクストに使っている『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか』の著者、山崎繭加氏をお招きし、この夏に調査旅行で訪れる宮城県女川町の復興の軌跡、そして復興支援に山崎氏自身がどのように関わり、感じ、考えたかについてお話をうかがった。また、震災で色を失った女川の町を鮮やかなスペインタイルで彩りたい、という女性起業家の強い想いから生まれた工房セラミカについて、山崎氏が書かれたケース・スタディのレポートを受講生は事前に読んできており、山崎氏を進行役として、なぜスペインタイルの事業がここまで発展できたと思うか、といったことについて、自由で活発な議論が行われた。
山崎氏は、ハーバード・ビジネス・スクールの学生に東北被災地で奮闘する事業者たちとの対話と共同作業からビジネスの実践を学んでもらう、教育プログラムの企画・運営の中心にいた方なので、その方の指導の下ハーバードの教育法に沿って議論を交わせたことは、貴重な経験だった。受講生たちは、議論では頭を最大に働かせとても刺激を受けたと言っていた。今後の学習と女川訪問、そしてその後の実践のための大きな動機づけになったに違いない。