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リスクの本質と日本人の意識(有賀 裕二ゼミ)

授業日

2016年1月25日(月)

授業名

マクロ経済学

授業場所

8105教室

履修人数

629名

授業実施結果

近代の再保険の歴史は古く1846年のケルン再保険会社の設立に始まる。ケルン再保険は20世紀後半ウォレンバフェットの買収を通じて、現在、資本額世界最大のジェネラル・リインシュアランス・AG社となった。報告者はこの会社の日本オフィスの総支配人である。報告者は大学卒業後、すぐにトーア再保険会社に就職、海外研修を経て外資系への移籍もすべて再保険業務一筋に歩んで来られた。再保険は一言で言えば、リスクの再調整・最終調整の場である。保険会社が持て余すリスクの最終調整であるがために、世界のリスクが俯瞰できる。昨年、報告者は、長年の経験の集大成である新著「リスクの本質と日本人の意識」(保険毎日新聞社刊2015年)を表した。この著書に沿って、きわめて簡潔にリスクを俯瞰した。講義ファイルを貼付する。なお、最後に、「日本人の意識」の革新の重要性のメッセージも送ってくれた。元水泳選手を目指した報告者だけあって、冷静な分析をしながら大変情熱的な講演であり、学生には大いに刺激になったことと思う。