学部・大学院・専門職大学院

授業特別協力者(ゲストスピーカー)報告

情報システム設計論Ⅱ 学術講演会報告
担当教員

斎藤正武

講演日時

2017/12/18(月)6時限

参加学生数

2年生3年生4年生30名 (授業外参加者含む)

講演タイトル

エンジニアが考えるこれからの働き方

講演者

フリーランス(システム・エンジニア) 竹下仁(たけした まさし)氏

講演内容および効果

比較的多様な働き方の事例が増えてきているシステムエンジニアの業界で、その改革の進み具合は積極的に取り組んでいる現場と旧来の働き方から脱却できない現場とで二極化しており、様々な働き方をサポートするインフラやサービスが整備しているにも関わらず改革が進まない現場の課題とは何か?について講演してもらった。
まず、システム・エンジニアをWeb系とSIer(Solution Integrater:業務を変革させるようなシステムを導入している企業)系に分けて、服装・出社時間・オフィス・男女比等において比較を行った。その後、技術的にどのようなトレンドで両社が行っているかを考察する。その際、セキュリティや客先への見積もり方法などの比較も行った。特に、SIer系が「人月商売」を行っているなど実態を明らかにした。そんな経験を竹下氏がする中で、「時間や場所に拘束されずに働きたい」という欲望が生まれたという。現在の技術的には、フルリモートで業務が行える環境にあったり、副業出来る環境の中で、本当に企業戦士として働くことが本当の幸せか考えてほしいと学生に訴えかけた。最後に、「キャリアのポートフォリオ」という難しい問いを問いかけて講演が終わった。
学生は、世の中で働き方改革が叫ばれているので関心が高い中で、システムエンジニアという改革の最先端を実行できる職業に対して、色々と考えるものがあったようだ。典型的な従来の働き方を考える大変良い機会となった。