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授業特別協力者(ゲストスピーカー)報告
テーマ
自動車業界における製品企画立案
授業特別協力者名
加藤祐子(トヨタ自動車調査部主幹)
授業名
経営戦略論Ⅱ
教員名
羽田尚子
授業日
2016年6月2日
授業場所
8305号室
履修人数
293人
授業実施結果
戦略論Ⅱでは、技術を活用して如何に大きな成果をあげるか、そのための技術マネジメントについて講義をしている。講義トピックの1つとして、自動車業界におけるプラットフォーム(車台)を複数の車種に共有し、開発コストを抑える一方で、選好の異なるユーザーへ製品を提供する戦略を紹介している。自動車は車種により部品が異なり、部品同士の干渉が大きな製品であることが一般的に知られている。しかも製品開発にかかる時間は長い。大きな利益を獲得するには、複数の車種に共通して用いることができる主要な部品(車台)を設計することがもとめられている。外部講師にはグローバルに車種を展開するリーディングカンパニーの製品企画に携わっており、自動車業界の製品戦略について実際の取り組みを話していただいた。講義の最後には質問時間をとり、トヨタ自動車あるいは自動車業界の今後についても学生と懇談する機会を得ることができた。
講義では理論的なトピックが中心となるが、理論が実際のビジネスにどのように生かされているのか学ぶことにより、講義の補完ができると考えている。これゆえ、アカデミックなバックグランドがありかつビジネスに関わっている方を(可能な限り)外部講師として来ていただくようにしている。講師の加藤さんも修士課程修了後、市場調査の仕事に長く携わっている方であり、理論と実務とのリンケージを意識して講義をしてくださった。この意味でも、学生の学びに良い効果があったと思われる。