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環境学 (生態環境学) ゲストスピーカー報告

授業日
2015年7月21日(火)

授業名
環境学 (生態環境学)

授業場所
8105教室

履修人数
212人

授業実施結果
講師として東北大学学院生命科学研究科の中静透教授をお招きした。中静教授は、第一回みどりの学術賞を受賞されており、天然林を中心に国内の他、熱帯雨林や季節林の動態についても研究され、森林生態研究の発展に大きく貢献されている。また、WWFジャパン理事も務めておられる。
 この講義では、「生物多様性とはどういう問題なのか?」を主題とし、「生物多様性がなぜ大切なのか」、「生物多様性の価値を測る」、「様々な立場で生物多様性に関わる」といった内容についてご講演いただいた。「どうして生物多様性を守らなければいけないのか?」という問いに対しては、生態系が人間に与えてくれる利益(物質供給、調節、文化、支持基盤)である生態系サービスという概念について、身近な例をとってご説明いただいた。講義後、「なぜ生物多様性を守らないかいけないか、ようやくわかりました」という学生の感想があったように、生物多様性の意義について学生の理解が進んだようだ。また、生物多様性を守るために一般市民ができることや企業、NGOを含む国際的な動向についてもお話しいただき、現代社会に生きる市民として取るべき態度について学ぶ貴重な機会となった。