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授業特別協力者(ゲストスピーカー)報告

テーマ     : 最近のDVの動向と、被害者支援について
授業特別協力者名: 田村 伴子氏
実施日時    : 2018年6月7日
担当教員名   : 武石 智香子
授業科目名   : 演習Ⅰ
実施場所    : 5601教室
履修者数    : 13名

授業実施結果

DV被害者への同行支援を行っている一般社団法人ウェルクでの活動のほか、DV被害者の自立とエンパワメントを支援するNPO法人女性ネットSaya-Saya理事、千代田区男女共同参画センター相談コーディネーター、中央大学ハラスメント防止啓発支援室専門カウンセラーを務める田村氏に、最近のDVの動向と調査の際に配慮すべき点などについて下記の内容をご講義頂いた。
「Ⅰ DV被害の現状」では、DVがますます増加しており、地域では保険衛生学的な課題として対応が進められていること、外国籍女性の被害率が高いことなどが数値で示された。「Ⅱ DVとは」においては、DVのサイクル、スパイラルの中で、被害者の抵抗感も減っていく心理過程について述べられた。「Ⅲ DVから受ける影響」では、DVが健康や脳、人間関係のつくり方に与える長期的な影響について、現在までの研究が紹介された。「Ⅳ 被害から回復にいたるプロセスと支援」は、支援者に必要な視点と被害者を守る法律のあり方について説明があった。最後に「Ⅴ 被害者支援:民間支援団体の取組」では、支援団体による実際の支援の様子が語られ、支援団体への見学調査を控えた学生と活発な意見交換がなされた。