学部・大学院・専門職大学院

授業特別協力者(ゲストスピーカー)報告

テーマ

「その商品は人を幸せにするか:ソーシャルビジネスの可能性について」

授業特別協力者名

ソーシャルプロダクツ普及推進協会専務理事 中間大維氏

授業名

演習Ⅰ

教員名

日高 克平

授業日

2016年7月15日

授業場所

5306号室

履修人数

21人

授業実施結果

当ゼミでは、地球環境に負担を掛けないビジネス、フェアトレード(公正貿易)、有機農法による食料供給の方法、食品ロス低減のためのビジネスモデルなど、ソーシャルビジネスに関する取り組みについて、企業やNPO法人などと連携しながら研究しています。
今回お招きした中間大維氏は、NPO法人であるソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)の専務理事として、さらには、ソーシャルプロダクツの専門サイト(スース)の運営者としてご活躍の方です。また、これまでの活動経験を踏まえ、『その商品は人を幸せにするか:ソーシャルプロダクツのすべて』(ファーストプレス社、2016年刊)を上梓されました。本書は当ゼミのテキストとして輪読し、さまざまな示唆を受けましたので、この度は著者である中間氏にご参加いただき、ご著書の中の論点についてゼミ生と討論していただきました。
討論から明らかになったことは、(1)これまでの大量生産・大量消費型ビジネスはすでに限界に達していること、したがって、(2)持続可能な社会と事業のあり方が問われていること、(3)現代企業には収益性だけではなく公共性・社会性を加味した事業運営が求められていること、(4)われわれ生活者にも商品購入などを通じて社会貢献型企業やビジネスを支援することが求められていること、などです。
4時限に始まった特別授業は18時まで続きましたが、密度の濃い有意義な時間となりました。当ゼミでは今後も、実業家や実務家の方々をお招きし、その豊富な活動経験をお話していただく機会を積極的に持ちたいと考えています。