商学部『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグ・ビジネス論Ⅱ(明治安田寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、10月1日(木)、Jリーグのサステナビリティ部の山下修作氏が登壇しました。
Jリーグ・ビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、ファン・サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。
※商学部「スポーツ・ビジネス・プログラム」は2026年度以降、募集はありません。
なお、2027年度開設のスポーツ情報学部において、同名の科目を開講予定です。
講義内容
10月1日の授業では、各クラブに関する講義を学生がより深く理解できるようなるために、「価値の再発見」というテーマで視点を変えてみることの重要性が語られた。
最初に、山下氏は、視点を変えて考えてみると新たな価値・存在・可能性に気づくことができるとされた。例えば、レアル・マドリードは世界的に有名なクラブだが、売上規模が同程度の日本の上場企業の中では一般にあまり知られていないところも多いということから、発信力などスポーツの持つ力を再認識することができるとのことであった。その他にも分かりやすい例を用いて、視点や視野を変えてみることの意義が語られた。
次に、世界に誇れるJリーグの価値について語られた。ひとつ目は涙と笑顔。とりわけカテゴリーの昇格が決定した試合や降格を免れた試合では、老若男女、老いも若きも、嬉し泣きにくれる。歳を重ねた人が人前で嬉しなきできることなんてなかなかない。子どもが嬉し泣きするなんてなかなかない。いい大人全員が一つのことで嬉し泣きするなんてそうそうない。小学生の男の子が母親とその年齢になって嬉しくて本気で抱き合うことなんてそうそうない。これらのような感動を与えることができるのがJリーグの価値であるとされた。
ふたつ目は絆。それぞれのJクラブが地域に根差した経営をしているからこそ、応援するクラブが違えども、互いに助け合う絆をリーグとして提供することができている。東日本大震災の際に、多くのクラブのファン・サポーターが、東北の方々の救済・援助のために力を尽くしたのが、その証左である。
これらのような、様々な価値をあげていくためにはどうしたらいいのか、日々考えているのがJリーグである、と語られた。高齢者施設の高齢者や認知症の方など、普段は「支えられる」場面の多い方が、Be supporters!という活動を通じて、Jクラブを応援し、「支える」存在になることをめざし、それが生き甲斐になっている様子が紹介された。Jリーグは生き甲斐としての価値を提供している。また、タイの耳の聞こえない子を日本に連れてきて、耳の聞こえない日本の子、耳の聞こえる日本の子とサッカーを通じて交流する機会を創られ、子どもたちは言葉の壁や障害の壁をたやすく飛び越え、仲良くなっていった様子が紹介された。
最後に、海外でもJリーグは活動しており、例えば、2011年から始めていることだが、ファン・サポーターからユニフォームの寄付を受け、それを海外の子どもたちに届ける活動を行っている。これまで12ヵ国に約6000枚のユニフォームを届け、子供たちの笑顔を生み出してきた。これもJリーグの価値であるとされた。
以上のように、世の中に存在する様々な壁を、スポーツを通じて超えることができるという価値が提供できているとされ、多くの受講生が心を揺さぶられた。そして、大きな拍手のもと講演が終了した。
関連リンク
- 中央大学商学部「プログラム科目」(中央大学公式Webサイト)
「スポーツ・ビジネス・プログラム」Webページ
※商学部「スポーツ・ビジネス・プログラム」は2026年度以降、募集はありません。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/program_01/
- Jリーグ
Webサイト(外部リンク)
https://www.jleague.jp/
- 明治安田生命 Webサイト
明治安田Jリーグ Webページ(外部リンク)
https://www.meijiyasuda.co.jp/brand/jleague/