商学部

商学部学生が韓国でソウル市内の歴史的な空間、博物館、国楽に関する実態調査を実施しました

商学部には、ゼミと連携したグローバル教育「グローバル・フィールド・スタディーズ(GFS)」があります。

商学部「国際教養演習(担当教員:文純實)」の学生がGFSの活動として、2026年3月5日(木)~3月8日(日)で韓国・ソウルクを訪問し、ゼミ生の研究テーマである、ソウル市内の歴史的な空間、博物館、国楽に関する実態調査を行いました。

*本調査は中央大学商学部「特色ある学部教育補助」により、渡航費用の一部補助を受けております。


国際教養演習は、世界の言語、歴史、文化等に関する知識を深め、それらと関連があるビジネスや社会活動について学習し、将来、多様な言語・文化背景を持つ人々と協働するために必要な能力の習得を目標とします。

調査報告

調査目的


 本年度の授業では、春学期にちくま新書『K-POP現代史』を講読しながら、朝鮮の近代からの音楽史を中心に広く近代史について学んだ。さらに、韓国の食文化についても地域性のある特色について調べ学習した。続けて秋学期には、朝鮮文化史を深く掘り下げることを目的にソウルの歴史について、その都市的な成り立ちについて学んできた。そこで、今回のソウルにて実際に学んだソウルの中でも特に朝鮮時代から近代にかけての変容がよく見られる地域および博物館を中心に、また日本では生で聴くことが難しい朝鮮の伝統音楽を体験することで、これまで1年間の学びの確認と考察を深める予定である。

調査結果


 今回の調査では、授業中に調べ学習した、韓国の伝統音楽、食文化、ソウルの街並みについて実際のフィールド・ワークを通じて確認し、さらに理解を深めることを目的とした計画を立て、その通りにほぼ実践できた。

 まず、ソウルの街並みについては、朝鮮時代から近代を経て、今日の現代的な発展へとつながっているが、西洋の進出と日本による植民地支配がもたらした近代化により、朝鮮時代の街並みがどのように変化し、解放後どのような発展の歴史をたどったかをソウル歴史博物館で展示を鑑賞しながらより深い理解へとつながった。また、植民地支配の建築物がその後そのまま大韓民国に継承された例として、西大門刑務所歴史館で確認できた。他、景福宮および故宮博物館と通じて、朝鮮時代の伝統文化について文献だけではわかり得ない部分を実際の遺物を通じて確認できた。さらにカトリックとプロテスタントの総本山といえる明洞聖堂と貞洞聖堂をそれぞれ訪問し、朝鮮の歴史と教会の役割について学習できた。

 「ウリソリ(わたしたちのうた)博物館」では朝鮮時代から今日まで続いている生活に密着した歌(子守唄や家事労働、農業などで歌う歌)など実際に収集している録音と展示により、視覚的・聴覚的に学習し、続けて国立国楽院が入門的な公演として毎週土曜日に開催している「土曜名品」の公演で生の国楽の音と踊りや伝統芸能であるパンソリを視聴し、日本の雅楽との類似性にも着目できた。

 食文化に関しては、授業で読んだ論文の「安東チムタク」をはじめ韓国の伝統的な薬膳および漢方茶、「チェンバン(野菜と牛肉の鍋)」、「冷麺」「コングッス(大豆のスープの麺)」など本で読むのと、また日本で食べるのとの違いについて目で見て、食べて実感できた。
以上のように、日本で文献や映像だけで学習した内容の実際の体験を通じて、深い理解および文献だけでは学びきれない新たな知識を得ることができたフィールド・ワークであったといえる。