商学部の市場俊之 教授(保健体育研究所所長)が、ドイツ・ライプツィッヒ市で開催された体操競技「第3回国際マスターズチームカップ」に出場し、前回に続き2位となった日本チームに貢献しました。また、体操競技「ドイツ体操祭 Internationales Deutsches Turnfest Leipzig 2025」の体操競技65-69歳クラスにも出場し、個人総合2位を受賞しました。

国際マスターズ:日本チーム

体操祭:スタジアム・ガラ(ショー)〔写真提供:宮嶋泰子(カルティベータ代表理事)〕
大会情報
大会名:第3回国際マスターズチームカップ Masters Gymnastics Team Worldcup 2025
場所:ドイツ・ライプツィッヒ市
成績:日本チーム2位
「ドイツ-日本ーイギリスーアメリカーブラジル-カナダ-アイルランド」による「7ヶ国対抗戦」として開催され、30代から70代以上までの選手が出場した。市場選手は平行棒とつり輪を演技し、チーム得点に貢献した。女性はイタリアチームを合わせた8ヶ国対抗だった。
平行棒|市場教授 競技映像〔撮影・提供:津堅加奈子〕
つり輪|市場教授 競技映像〔撮影・提供:津堅加奈子〕
大会情報
大会名:ドイツ体操祭 Internationales Deutsches Turnfest Leipzig 2025
場所:ドイツ・ライプツィッヒ市
成績:65-69歳クラス個人総合2位
インターナショナル・ジャーマン・ジムナスティックス・フェスティヴァル(ドイツ語タイトル:Das Internationale Deutsche Turnfest)は、2025年5月28日(水)~6月1日(日)、ライプツィッヒで8年ぶりに開催されました(2021年はコロナ禍のため中止・延期)。ドイツ体操連盟(Deutscher Turner-Bund)が主催する「みんなのスポーツ」イヴェントで「する・みる・ささえる」合わせおよそ10万の人々が関わります。おそらく世界一の大運動会でしょう。ドイツには、およそ200年前から「地域密着型スポーツクラブ」が定着しています。そのクラブ単位で多くの老若男女が集い、競い合うだけでなく、ショーやワークショップなどに参画します。「体操祭」と称しますが、陸上系や水泳系、球技系も含むので、「スポーツフェスティヴァル」ないしは「運動会」が実際です。私は1987年からほぼ毎回視察してきましたが、「ドイツのみんなのスポーツの伝統と底力」を一番強く感じました。コロナ禍で2021年大会がなかったので、今回のゲルマン人たち特に気合が入っていたのでしょう。
国際マスターズは体操祭最終日に実施されました。65-69歳クラスの個人戦は体操祭の多くのプログラムの「ひとつ」でした。
教員コメント
国際マスターズ:
体操競技に関わって50年以上、60代半ば過ぎになり“JAPAN”を背負いました。今回は3回目です。またもやドイツに及ばず悔しいです。「次こそ」と思います。しかしながら、「やる気」と加齢退化する身体との調整がますます難しくなるでしょう。
ドイツ体操際:
結果は年齢別ですが、試合は老若入り乱れ、空いている種目を探して演技します(ウォーク・イン方式)。また、参加者が多く全日程が終わるのに3日、その後結果がアップロードされるだけです。表彰式がないので、2位という実感が薄いです。
市場 俊之 教授[担当科目:健康・スポーツ(トランポリンほか)、スポーツ科学(スポーツの歴史と動きの見方)など]
中央大学教授、スポーツ運動学専攻。スポーツ史にも高い関心を持つ。1957年宮城県柴田郡大河原町生まれ。宮城県白石高等学校から一浪後、東京学芸大学へ進み、同大学大学院修了。その後、当時の西ドイツ・チュービンゲン大学に7年間留学。1993年4月から中央大学。1999年4月から中央大学在外研究制度により、再びチュービンゲン大学にて研究生活を送り、著書『男子体操競技』の底本となる学位論文を仕上げる。中学入学と同時に体操競技と出会う。中学時代は東北大会、高校時代はインターハイ参加のみ。大学時代にはアキレス腱を断裂するも、インターカレッジ2部で入賞経験あり。ドイツ時代も含め、今なお現役選手としてマスターズ大会に参加し続けている。