2024年7月30日から8月1日にかけて開催された本セミナーには、20名の学生(商学部15名、経済学部2名、国際経営学部3名)が参加しました。
セミナーでは、欧州で注目されているベルギーのUCLouvain Saint-Louis BrusselsのProf. Wim Laurier氏を講師に迎え、演習型授業形式で進行しました。
ビジネスゲームの内容は、仮想のチョコレート市場を舞台に、2種類(後に3種類)のチョコレートを生産・販売する企業間で、原材料の購買数量、販売価格、広告費、生産に必要な人員や設備の配分、資金調達などの意思決定を行い、企業の利益や市場シェアの最大化を目指すものです。参加者はグループ単位で集団討議を重ねながら企業戦略を立案し、2年間にわたる競争を四半期ごとに進め、合計8回の意思決定を行う経営体験に取り組みました。
セミナー当日の様子
セミナー当日は活気に満ちた雰囲気の中、実際のビジネス環境を模したシミュレーションが行われました。参加者はチームで議論を重ねて戦略を練り、意思決定を進める中で、講師からのフィードバックを受けながら意思決定案を再考する場面も見られました。このプロセスを通じて、参加者はビジネスのダイナミクスを実感しつつ、スキルアップに積極的に取り組む姿が印象的でした。
アンケート結果の概要
参加者を対象とするアンケートでは、「戦略的思考」「意思決定能力」「リスク管理能力」「チームワークスキル」の向上を評価項目としました。結果として、参加者は会社の方針や景気、他者の動向を考慮したチームでの意思決定プロセスを体験できたことに高い満足感を示し、この実践的な体験がセミナー全体の満足度向上に繋がっていることが明らかになりました。
- 満足度:「かなり満足している」および「やや満足している」と回答した割合は、93%に達しました(図1)。
- 他者への推薦度:10段階評価で「とても高い推薦」を意味する「10」または「9」と回答した人は約30%、「高い推薦」を意味する「8」または「7」と回答した人は約50%でした(図2)。
これらの結果から、本セミナーは参加者にとって学びと満足度を高める有意義なプログラムであることが確認されました。
来年度以降の開催について
本セミナーは、実践的なビジネススキルを磨き、将来に役立つ経験を得る絶好の機会です。来年度以降も開催を予定しており、多くの学生の皆さんにご参加いただきたいと考えています。興味をお持ちの方は、次回のセミナー情報をぜひお見逃しなく。
本セミナーの背景
なお、本セミナーは、中央大学の「2020年度および2021年度グローバル化推進特別予算」に基づく取り組みの成果として実施されました。また、現在、中央大学、ベルギーのUCLouvain Saint-Louis Brussels、University of Namur、カナダのLaval大学の4校によるビジネスシミュレーションゲームのコンソーシアムが構築されています。中央大学以外の大学間ではすでに共同授業が開始されており、このような国際的な連携を基盤としたセミナーでは、グローバルな視点を取り入れた学びが提供されています。
お問い合わせ
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• 連絡先:堀内恵 <satoshi☆tamacc.chuo-u.ac.jp>(☆は@に置き換えてください)