商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅱ(明治安田寄付講座)」に、ヴァンフォーレ甲府の佐久間悟氏が登壇しました

商学部『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグ・ビジネス論Ⅱ(明治安田寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、11月14日(木)、ヴァンフォーレ甲府の代表取締役社長の佐久間悟氏が登壇しました。


Jリーグ・ビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

講義内容

 11月14日の授業では、まず冒頭に、プロサッカークラブの経営は、実に複雑で簡単ではなく、終わりがない究極の循環型産業であるということをご説明いただいた。GM経験も豊富な佐久間社長は、自己紹介の中で、リバプール大学のローガン・テイラー教授の言葉としてサッカークラブのGMの心得を披露された。すなわち、第一に教会で働いていると考えよ、第二に何を売り物にするのかを考えよ、第三に皆に苦悩を提供していることを理解せよ、第四にファンはサッカー関係者を嫌っていることを理解せよ、第五にファンのために働き、ファンと結婚せよ。サッカーに限らずスポーツビジネスをするうえで、そしてGMに限らずスポーツ経営に携わる全ての人にとって、重要な意味を持つ言葉が語られた。

 その後、ヴァンフォーレの地域貢献活動が語られ、その影響から地域内循環産業モデルが機能し、スポンサー企業数は約300社で日本一の数となっており、かつ業種が実に多様であるとのことであった。最後に、今後の挑戦について語られたが、挑戦に先立ち、クラブ理念を構築したことが説明された。すなわち、「ヴァンフォーレ甲府は人々をつなぎ幸福をもたらす存在でありたい」というものであった。山梨県の課題、つまり人口減少、娯楽の少なさを前提として、ヴァンフォーレは、勝利のみならず、地域活性化に貢献する選手・スタッフと共に、人材育成や経済への貢献をも担うことをクラブの価値と考えることにする、ということが語られた。

関連リンク

  • 中央大学商学部「プログラム科目」(中央大学公式Webサイト)

 「スポーツ・ビジネス・プログラム」Webページ
 https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/program_01/


  • ヴァンフォーレ甲府

  Webサイト(外部リンク)
  https://www.ventforet.jp/


  • 明治安田生命 Webサイト

  明治安田Jリーグ Webページ(外部リンク)
  https://www.meijiyasuda.co.jp/brand/jleague/