大学生を対象とした研究発表会
「アグリカルチャーコンペティション2023(アグコン、JA全中協賛)」に
商学部 鯉渕ゼミの学生が参加し、『審査員特別賞』を受賞しました
一般社団法人全国農業協同組合中央会が協賛する「アグリカルチャーコンペティション」は、大学生を対象とした、農業、食、地域、農業協同組合に関するプレゼンテーション大会です。
学生たちが、日本の農業や食、地域、農業協同組合等に関する調査研究を行い、その成果の発表を競う大会です。優秀な研究成果、報告を行ったチームに対しては「最優秀賞」「優秀賞」「審査員特別賞」の表彰を行います。2017年から開始され、2023年は第7回目の大会です。
受賞内容
アグリカルチャーコンペティション2023
〈 鯉渕 賢ゼミ 〉
受賞:審査員特別賞
発表者:山中 理央さん(経営学科|3年)
テーマ:『農村地域における企業の社会成長:ホームセンター業界における農村地域戦略の比較分析』
概要:
日本の農村地域では急激な人口減少や急速な高齢化が起こっています。農村地域へ人々が移住しない理由としては都市との生活の利便性や収入の格差が長年の課題として挙げられています。私は、金融や経営学の授業を通じて、近年「インパクト投資」や「CSV(共通価値創造)」といった新しい考え方があることを学びました。この理論では、企業は社会的課題を解決しながら、利益を犠牲にすることなく長期的な成長を達成できるとされています。今回の研究において、この戦略が課題を抱える日本の農村地域にも当てはまるのではないかと考え、私の出身である新潟市に本社があり、日本全国の農村地域に行くと必ず店舗のある、ホームセンター業界の株式会社コメリに興味を持ちました。ホームセンター業界の他の大手2社と比較すると、確かにコメリの出店が同業他社と比較して、人口の少ない、農村地域へ顕著に多く出店していました。その一方で、近年ホームセンター業界全体が成長する中で、コメリ社も同様の成長を遂げており、利益率や従業員の平均給与が最も高い水準にあることが分かりました。このことは農村地域への出店戦略が地域の生活の利便性の向上や雇用の確保にも貢献しながら、企業成長も遂げているという意味で経営学や金融の新しい理論を実践している事例ではないかと考え、プレゼンテーションにまとめました。
関連リンク
▷ アグリカルチャーコンペティション2023 Webサイト(外部ページ)
▷ 鯉渕 賢 教授 研究者情報データベース