商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座)」に横浜FCの北澤君則氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、10月26日(木)、横浜FCの第一事業統括責任者の北澤君則氏が登壇しました。


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 10月26日の授業では、 横浜FCの歴史、損益構造、Jクラブができること、および横浜FCでの取り組みについてお話しいただきました。
 横浜FCは悲しい出来事が発端となり、生まれたサッカークラブです。その出来事とは、前身の横浜フリューゲルスの親会社が破綻し、横浜マリノスに吸収合併されたということです。しかし、フリューゲルスの存続を願うサポーターがクラブ再興のために努力し、苦難の果てに現在J1の舞台で戦っています。
 リーグのクラブにできることにも言及され、地域貢献や感動や夢を届ける存在として、その可能性は無限大であると説明されました。しかし、そうだとしても、存続・発展のためには一定の収益も必要ですが、それをどうやって実現するのかということに関して、横浜FCの取組みが紹介されました。まず事業(集客、物販、広告など)、普及(ホームタウン活動、シャレン活動、サッカースクールなど)、および強化のバランスが大事であると説明がありました。
 次に、横浜FCの損益構造が説明されました。2022シーズンは赤字であり、特に選手人件費率が高い構造となっていますが、これはJのクラブに概ね当てはまるものであると説明がありました。そして、事業の事例としてクラブの収益の半分を占めるスポンサー収入について言及されました。重要なポイントは、スポンサー企業がクラブを活用することであり、サッカークラブと共に企画を創り上げることであり、これは少しずつ形になり始めているとのことでした。しかし、さらにスポンサー企業の事業に貢献したり、認知度を高めるためにスタジアムを満員にする企画を継続して行っていくことが大事であると説明がありました。次に普及の例としてホームタウン活動(SDGsの取り組み、子供たちへのアクション、地域活性のためのイベントの開催や参加)が説明され、横浜FCへの関与度を高め、集客効果へのリンクとしていくことが大事だと説明されました。
 最後に、横浜FCが目指す未来について語られ、大きな拍手と共に講演を終えました。

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