商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座)」にベガルタ仙台の笹氣理敬氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、10月5日(木)、ベガルタ仙台の育成普及部長である笹氣理敬氏が登壇しました。


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 10月5日の授業では、ビジネス的観点を取り入れつつ、アカデミーの運営について詳細にご説明いただいた。
 最初にクラブのプロフィールが語られた。ホームタウンは宮城県の全市町村であり、宮城県と仙台市がベガルタの半数近い株数を保有し、名実ともに「市民・県民クラブ」であるとされた。次に、ベガルタ仙台のフットボール・フィロソフィが説明され、第一に、相手の状況を見極め、正しい立ち位置と的なプレーを決断・実行すること、第二に、攻守において主導権を握る全員守備・全員攻撃が掲げられているとのことであった。
アカデミーの具体的な内容に言及されると、まずアカデミーには、①育成、すなわちU10~U18までの選抜された選手をトップチームにあげるという側面と、②普及(スクール)、すなわち幼稚園の年中から12歳がボリュームゾーンで、サッカーを始めるきっかけづくりとサッカーの上達を目指す側面があることが説明された。
 第一に、ビジネス的な側面も強い普及(スクール)について、現在重視し実践していることが語られた。すなわち、①サッカースクールの人数計画、各校ごとの収支の可視化、②入会導線の整理(入会時のWEBページリニューアル)、③顧客(保護者)へのアンケート実施、④マーケティング思考での施策立案・実行であるとのことであった。
 第二に、育成について、選手の獲得と育成という観点から説明がなされた。獲得については、その際に抑えるべきポイントと、具体的に必要と考えるアクションについて語られた。育成については、優れた選手を継続的に育てていくために、つまり再現性を高めていくために、選手の定性・定量評価表の運用を開始しているとされた。
 最後に、子供たちの夢をかなえ、コーチ・スタッフの夢をかなえ、学びの機会を提供するようなアカデミーにしていきたいと熱く語られ、講演が締めくくられた

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