商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座)」に川崎フロンターレの営業部の小林幸太氏と管理部の黒木透氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、6月22日(木)、川崎フロンターレの営業部の小林幸太氏と管理部の黒木透氏が登壇しました。


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 622日の授業では、まずは動画を通じて、地域の特性、クラブのヒストリー、およびクラブが大事にしている強化と地域・社会貢献活動等について概略をご説明いただきました。

 次に、フロンターレの経営状況、とりわけ収支の構造が解説されました。2022年度の売上高はJ1クラブの中で2位の69.7億円であり、新メインスタンドの運用開始以降(スタジアム稼働率8割以上)、売上高は6期連続50億円を超えているとされました。以上のように、Jリーグの他クラブと比べて売上高は高いし、その経営状況はコンサルティング会社の評価も非常に高いとのことですが、世界のビッグクラブや国内のプロ野球と比較すると、まだまだ伸びしろがあり、発展途上であるということが語られました。

 さらに、海外プロジェクト、特にサッカーの熱狂的なファンが多い東南アジア(ベトナムとタイ)への展開について語られました。特にベトナムを重視していて、同国を代表する企業に、フロンターレのパートナーである東急電鉄が出資したことをきっかけに、ベトナムでスクール事業を展開し、そのスクール事業にはベトナムの日系企業からスポンサードをしてもらっているとのことでした。また、今後はサッカースクール・クリニック、国際ユースカップU-13の大会の開催、社会貢献活動、新規事業(JICAとの連携プログラムの実施等)に取り組んでいきたいとのことでした。

 その後、社会価値の共創、つまりパートナーと共に新たな価値の創出していく取り組みや、スポーツマーケティングの実情と活用施策についても詳細にご説明いただき、最後に活発な質疑応答が行われ、講義は締めくくられました。

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