商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座)」にFC今治の代表取締役社長の矢野将文氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、5月18日(木)、FC今治の代表取締役社長の矢野将文氏が登壇しました。


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇し、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 5月18日の授業では、まず人口減少にみまわれている今治の現状ならびに産業の状況が説明され、そのような環境下で「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」という理念の下で経営を行っていることが語られました。この理念に惹かれて、多くの人財が日本中からFC今治に集まっているとのことです。また、その理念のもとに創られたミッションステートメントの中でも、特に「世界のスポーツ仲間との交流を深め、世界平和に貢献します」という部分が、他のクラブと比較して特徴的であるとして、その意味を説明していただきました。
 次にフットボール事業について語れたが、特にOKADA METHOD ®を活用した指導者養成、チーム強化、さらにはそのデジタル化について重点的に説明されました。また、一見サッカーと関係のない教育事業(しまなみ野外学校、しまなみアースランド、Bari Challenge University等)に力を入れており、それが地域におけるFC今治の存在感を高め、パートナーシップの契約数・契約金額ともに増えつつある現状が説明されました。

 さらに、J1・2対応の新スタジアムであり、2023年に完成した里山スタジアムについても説明された。単にJ2以上のスタジアム昇格要件を満たし、入場者数増、ホスピタリティ向上といった成長戦略の必要性からだけではなく、ビジョン実現のための「新しい」公共インフラとして機能させることを目的としているとのことであった。また、このプロジェクトの資金調達にあたっては、前例のない規模で成功したことが説明された。多くの方々が、FC今治の現在あるいは将来における「目に見えない資本」を評価してくれて、資金提供に応じてくれたとのことでした。
 最後に、FC今治の教育事業の一環として、来年開学予定のFC今治高等学校の運営に乗り出すことに言及され、その教育理念が説明されました。
講義後の質疑応答時間には、フロアーに降り、身を乗り出すようにして熱く返答していただきました。

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