商学部

商学部学生がJリーグクラブチームにおける経営課題の解決に取り組みました

商学部『スポーツ・ビジネス・プログラム』の授業科目の一つである「スポーツ・ビジネス・プログラム(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」において、提携するサッカーJリーグクラブチーム「水戸ホーリーホック(以下、水戸HH)」の経営課題の解決に、学生が取り組みました。 


 2022年から正式に水戸HHのホームタウンになった茨城県北の6つの市町村ごとに、それぞれの市町村の住民の方々に対して、水戸HHの認知度を向上させ、ひいてはスタジアムまで足を運んでいただくための施策の考案に取り組み、202316日に最終報告会が開催され、クラブの担当者に向けて解決策を提案しました。

【報告会概要】

授業科目名:スポーツ・ビジネス・プロジェクトⅠ(明治安田生命寄付講座)

日   時:2023年1月6日(金)5限

参 加 者:<中央大学>(担当教員)渡辺岳夫教授 (学生)17名

      <水戸ホーリーホック> 瀬田 元吾氏(経営企画室ホームタウン担当)

 学生は県北の日立市、北茨城市、高萩市、常陸大宮市、常陸太田市、そして大子町担当として6班に分かれ、それぞれが考案した企画をプレゼンしました。


 

①日立市班

 日立市がパンダ誘致に力を入れていることに着目し、Tシャツ用のパンダのマスコットのデザインを日立市の小学生に考案してもらい、コンテストを実施し、水戸HHの選手などに審査や優秀賞の授与などをしてもらうとともに、優秀なデザインについてはスタジアム等で販売・展示することで、水戸HHに対する認知度向上を目指す案を発表した。

 

②北茨城市班

 TikTokで流行っている、ピタ止めチャレンジや、会社で社員が社長の前で突然料理を始めるといった事例を参考にして、TikTokの動画を作成し、水戸HHの認知度向上を目指す案を考案した。具体的には、北茨城市の名産の天心焼という陶器(とうき)と、サッカーのトーキックをかけて、トーキックで天心焼の陶器直前でボールをとめるピタ止めチャレンジの動画や、水戸HHの社長の前で突然選手が料理を始める動画の案等が提案された。

 

③高萩市班

 高萩市で開催された「TAKAHAGI STAR NIGHT(竹あかり・キャンドル・ペットボトルランタンによるライトアップ、スカイランタンの打ち上げ、アート作品の展示、プロジェクションマッピング)」を、水戸HHの試合時にそのホームスタジアムで実施するとともに、高萩市の名産の鬼灯(ほおずき)と味噌を活用したかき氷(冬はホットかき氷)を提供するキッチンカーを配置し、高萩市民の方々にスタジアムに来場していただく案を発表した。

 

④常陸大宮市班

 同市には、奥久慈卵という名産物がある。これに注目を集め、あわせて水戸HHへのコミットメントを高めるために、「EGGOIST」という企画を考案した。その内容は、常陸大宮市の中学二年生を対象に、水戸ホーリーホックの選手が、プロサッカー選手という稀有な存在であるがゆえに有するエゴ(今までの経験)や、食事でのこだわりなどを講演していただくとともに、 その後に生徒に卵に関連した作文とEGG俳句を書いてもらい、水戸HHの選手らが審査員となり、優秀賞などを贈呈するというものであった。

 

⑤常陸太田市班

 同市の特産品である常陸秋そばの認知度向上のために、「そば六」というすごろくを作成し、これに常陸太田市の小学生等と水戸HHの常陸太田市のPR大使が取組み、競いあうことで、水戸HHに対する常陸太田市民のコミットメントの向上を目指す案が発表された。水戸HHが試合で勝ち点を獲得した場合、すなわち水戸HHが勝利した場合は2回、引き分けの場合は1回、サイコロを振ることができることとし、水戸HHの試合に関心を持ってもらうことが企図された案であった。

 

⑥大子町班

 大子町教育委員会は『 大子学のすすめ 』と題したテキストを作成し、小学生と中学生へ配布している。そこでは、大子町で生まれ育つ子どもたちが、保護者や地域の温かな人々と交流しながら、体験を通して地域について学び、地域について発信し、ふるさとに誇りをもってもらうことが意図されているが、その一助となるように、水戸HHの選手と大子町の小学生が一緒に取り組む、「大子かるた」を作成し、その大会を開催する案が発表された。


 

 クラブ関係者からは厳しい指摘も頂戴しましたが、是非、実現してほしい企画もあるとの声もいただき、受講生の数名が今後クラブ関係者と共に、企画の実現に向けて携わっていくことが提案されました。

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