商学部

「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座)」に明治安田生命保険相互会社 ブランド戦略部長 塩田信行氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、12月22日(木)、明治安田生命保険相互会社ブランド戦略部長の塩田信行氏登壇しました


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇し、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 1222日の授業では、Jリーグのタイトルスポンサーであると同時に、全都道府県のJリーグクラブ(Jリーグ所属クラブがない場合は、JFL等所属クラブ)にスポンサーシップを行っている明治安田生命様に、企業がスポーツを支えることの意義や目的を中心に語っていただきました。

 

 最初に、明治安田生命がJリーグを協賛することの背景をご説明いただきました。スポーツには人を元気にする力(新たなビジネスを生むエネルギーを内包)、人を集める力(豊富なビジネス機会の創出)、そして人を結びつける力(協力・協働による新しい価値創造)があり、明治安田生命は、Jリーグをハブとして、Jリーグのパートナー企業、地方自治体・地域の競技団体、マスコミ・メディア、そしてJリーグのサポーターとつながることができるとのことでした。

 

 また、Jリーグ百年構想が明治安田生命の理念に一致したことや、 各クラブが地域に根差したJリーグと、全国に営業拠点を構える明治安田生命だからこそ、地域社会との密着においてさらなるシナジー効果が産まれると考えたとのことでした。そこで、現在ではタイトルパートナー契約に加えて、Jリーグの全60クラブ(J118J222J320)、Jリーグクラブがない地域はJFL等の所属クラブに対して、個別にクラブスポンサー契約を締結することとなっているそうです。

 

 続いて、Jリーグとの具体的な取り組みについて、第0期(2014年の出会いとスポンサー契約締結)、第1期(2015年からの関係構築期)、第2期(2019年からの共創期)、そして第3期(2023年からの社会価値の創出期)に分けてご説明いただきました。

 最初に第1期について、この段階ではまずは関係構築を重視し、「全員がサポーター」を合言葉に、従業員やその家族、そしてお客様と一緒にJリーグの試合を観戦することから始めたそうです。2022年度までで延べ170万人が観戦し、Jリーグのクラブの応援意識が醸成されてきたとのことでした。

 次に第2期では共創を重視し、JのクラブとJリーグウォーキング(地元のJリーグ選手等と歩くイベント)を実施したり(延べ参加者数4万人以上)、小学生向けのサッカー教室を頻繁に実施するようにしたとのことです。同時に、明治安田生命がJリーグを応援していることを認知してもらうために、メディアプロモーションも積極的に行い、当初の認知度を2倍以上に高めることに成功したとのことでした。

 最後に第3期ですが、ここでは社会的価値を創出することを重視した取り組みを実施していく予定とのことでした。これまでも社会価値向上のためのシャレン活動を、Jリーグの各クラブと実施してきており、今後は全クラブを対象とした統合的なアプローチを目指すとのことでした。例として、全クラブ・JFL等のスタジアム内に、献血バスを設置し献血の案内をすることなどを挙げられました。

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