商学部

「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座)」に いわきFC代表取締役社長 大倉智氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、10月13日(木)、いわきFCの代表取締役社長である大倉智氏が登壇しました


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇し、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 1013日の授業では、まずは「目的ぶれず、手段間違わず」ということを本日は伝えたいと明言されてから、現在急速に成長しているいわきFCの経営について語っていただきました。

 

 最初に設立の経緯について語られました。東北の大震災の後、アンダーアーマーの運営会社であるドームの社長が、福島に日本一の物流センターを設立し復興に貢献しようとしたことが、きっかけとなったとのことでした。当時、湘南ベルマーレの社長であった大倉氏は、その理念に共鳴し、サッカー以外でも人が集まれる場所を創るということを条件に、いわきFCの立ち上げに加わったそうです。そして、スポーツを通じていわき市を東北一の都市にすることを大目的として、いわき市のブランディング、夢の創出、若者の定着、少子化解決、雇用拡大、健康増進などを実現するために、いわきFCが創設されました。単なるサッカークラブではないので、別にJ1昇格が目的ではないと喝破されました。

 そのうえで、サッカービジネスとはどのようなものかについて語られました。すなわち、サッカービジネスとは、満足のいく商品(試合)と不確実な勝利をお客様に売り、チケット代金をいただきつつ、商品プラス勝利を手段として、クラブの目的を達成し、地域になくてはならない存在になることであるとされました。すべてを勝利することはできないので、いかに負けるか、これが大事であるとも語られました。そして、スポーツビジネスの商材は、ストーリー、過去のヒストリーと未来のビジョン、サッカーの試合、夢、感動、希望、勇気であり、共感という名の無限の波紋を産み出すことが鍵であるとされました。

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