商学部

「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座)」にJリーグ事業本部マーケティング戦略スーパーバイザー 山下修作氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、929日(木)、Jリーグ事業本部のマーケティング戦略スーパーバイザー山下修作氏が登壇しました。


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇し、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 929日の授業では、各クラブに関する講義を学生がより深く理解できるようなるために、視点を変えてみることの重要性が語られました。

 

 最初に山下氏は「視点を変えて考えてみると新たな価値・存在・可能性に気づくことができる」とされました。例えば、マンチェスターユナイテッドは世界的に有名なクラブですが、Jリーグのクラブの中でも必ずしも目立った存在ではない鹿児島ユナイテッドというクラブと、実は共通点があるとのこと。すなわち、両者はホームタウンの人口がほぼ同じであり、そのように視点を転じてみると、後者にも今後大きな伸びしろがあると考えることができるとのことでした。その他にも分かりやすい例を用いて、視点を変えてみることの意義が語られました。

 次に、世界に誇れるJリーグの価値について語られました。第一に「マスコット」についてです。世界的に見ても、その洗練度は非常に高いそうです。Jリーグの試合の来場客の女性割合は40%、家族で来場している客の割合は50%で、いずれも世界でトップレベルであることから、こういった客層には、マスコットの存在は試合結果に関わらず試合に来たことをよかったと思ってもらえる一つの要因になるとのことです。

 第二に「スタジアム・グルメ」です。スタジアムに行けば地元の美味しいものが食べられます。 

第三に「涙と笑顔をもたらすことができること」です。とりわけディビジョンの昇格が決定した試合や降格を免れた試合では、男女を問わず、老いも若きも,嬉し泣きにくれる光景が見られます。「初老の男性が人前で泣けることなんてなかなかない。子供が嬉し泣きするなんてなかなかない。いい大人全員が一つのことで嬉し泣きするなんてそうそうない。小学生の男の子が母親とその年齢になって嬉しくて抱き合うことなんてそうそうない。」これらのような感動を与えることができるのがJリーグの価値であると話されました。

 第四に「絆」です。それぞれのJのクラブが地域に根差した経営をしているからこそ、応援するクラブが違えども、互いに助け合う絆をリーグとして提供することができており、東北大震災の際に多くのクラブのサポーターが東北の方々の救済・援助のために力を尽くしたのがその証左であるとのことでした。 

 最後に「涙も笑顔も絆もすべて私たちの価値。その価値をあげていくためにはどうしたらいいのか、日々考えているのがJリーグである。」と語られ、大きな拍手のもと講演が終了しました。

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