商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座)」に松本山雅FC 代表取締役社長の 神田 文之 氏が登壇しました

商学部のスポーツビジネスプログラムの科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座):担当教員 渡辺岳夫教授」に、6月16日(木)、松本山雅FC 代表取締役社長の 神田 文之 氏が登壇しました。

Jリーグビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

6月16日の授業では、最初に、市民クラブとして独自の歴史を有する松本山雅の成り立ちが語られました。同クラブは「温故知新」という言葉を大事にしており、歴史を学び過去の事例を研究して、現在の事態に対処することを旨としています。

山雅の起源は、山が優雅に見えるところに所在した、喫茶店「山雅」に集ったサッカー好きの集まりだったとのことでした。2004年にNPO法人アルウィンスポーツプロジェクトが発足し、松本にプロチームを創る動きが本格化しましたが、黎明期の数少ないサポーターの多くは、クラブの運営や経営に直接・間接に関わっているとのことでした。

また、黎明期のガラガラのスタジアムから、2014年には収容率がJリーグ1位になり、そこに至るまでの経緯が語られました。その中では、2011年に急逝した元日本代表の 松田 直樹 選手が、JFLの山雅を選び、選手として短い期間であったけれども関わってくれたことが大きな影響を及ぼしたことにも言及されました。

そして、山雅が成長した理由を次のように整理されました。第一に、クラブは誰のために存在するが明確に関係者間で共有されたこと(街のため、地域のための楽しみを創出)。第二に、すべての関係者が私利私欲なくクラブ・地域のために行動し続けたこと。第三に、長野県にライバルのサッカークラブ(長野パルセイロ)が存在したこと(切磋琢磨して信州にサッカー文化が根付き始めた)。