商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座)」に水戸ホーリーホック取締役ジェネラルマネージャーの 西村 卓朗 氏が登壇しました

商学部のスポーツビジネスプログラムの科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座):担当教員 渡辺岳夫教授」に、6月9日(木)、水戸ホーリーホック取締役ジェネラルマネージャーの 西村 卓朗 氏が登壇しました。

Jリーグビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

6月9日の授業では、主としてクラブの中核である選手という人財の育成に焦点をあて、水戸ホーリーホックでの取り組みが紹介されました。水戸ホーリーホックでは、サッカー選手としてのスキル(専門性)だけではなく、社会人基礎力としてのポータブルスキルや、価値観や使命感といったスタンスをしっかり持つこと(人間力の育成)を重視しており、Jリーグクラブの中では稀有な存在であるといえます。このような全人的な育成方針によって、2019年以降、選手の移籍ビジネスも成功裏に遂行できているとのことでした。

教育を重視するクラブを象徴するかのように、水戸ホーリーホックのクラブハウスは、廃校を再利用したものです。このことはクラブが地域に根付くための一つの方策として、多くのクラブに注目されています。

水戸ホーリーホックの事業規模は、Jリーグの中でも非常に小さいですが、そのような状況の中で生存していくために、独自に考案した施策が「Make Value Project(MVP)」です。これは、「多様性」と「交流」をキーワードに、選手のプロアスリートとしての人間的成長をサポートし、社会に貢献できる人材に育てることで、チームが育ち、地域活性化にもつながることを目途に実施されている、知識習得・人材育成研修プログラムです。西村氏にはこのMVPについて、詳述していただきました。